|
ファゴソーム(Phagosome)は、食作用で吸収された粒子の周りに、粒子の周囲の細胞膜が融合して形成される小胞である。中で病原体微生物が殺され、消化される細胞内コンパートメントである。成熟の過程でリソソームと融合し、ファゴリソソームとなる。 ファゴリソソームの中で複製する''Coxiella''属〔Hackstadt T and Williams J C "Biochemical stratagem for obligate parasitism of eukaryotic cells by ''Coxiella burnetii''." ''Proc Natl Acad Sci U S A'' 1981 May; 78(5) 3240–3244.〕やリソソームと融合する前に原形質に逃げるリケッチア〔Winkler H H "Rickettsia Species (As Organisms)" Annual Review of Microbiology Vol. 44: 131-153〕等のように、一部の細菌性病原体は、ファゴソームの中に入り込む。 結核菌を含むマイコバクテリウム属 の多くは、亜硝酸を含むリソソームがファゴソームと融合しないように、宿主のマクロファージを操る。このようなファゴソームの不完全な成熟は、内部の病原体に都合の良い環境を維持する。 ==関連項目== *オートファゴソーム *食作用 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ファゴソーム」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|