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ファシズム大評議会[ふぁしずむだいひょうぎかい]
ファシズム大評議会(ファシズムだいひょうぎかい、)は、ファシズム時代のイタリア王国において、国家の最高意思決定機関と位置づけられた諮問機関。 == 設置 ==
1922年12月15日、ベニト・ムッソリーニは在ローマのファシスト党幹部を召集して会議を行い、ファシスト行動隊の義勇隊への転換とともにファシズム大評議会の設置を決定した。ムッソリーニの構想によると大評議会は、議長となる政府首長が党出身閣僚や党幹部を招集し、党と政府の調整および党と行動隊の統制を目的とするものであった。大評議会の存在党規約に無く、事前に幹部との協議も行われなかった。〔高橋進、2004、515p〕。1923年1月12日には最初の大評議会がローマ市内のグランドホテルで開催された。10月23日の第27回大評議会において、ファシズム大評議会は全国評議会、全国指導部の上に立つ「ファシズムの最高機関」と定められ、1926年の改正の党規約に明記された〔高橋進、2004、530p〕〔高橋進、2004、522p〕。1928年12月9日には大評議会が諮問機能を持つ「国家の最高機関」であると定めた「大評議会に関する法律」が制定され、公式な国家機関となった〔高橋進、2004、523p〕。1929年改正の党規約以降は党の機関としての大評議会の存在は言及されなくなったが、党の方針を定める機関であることにかわりは無かった〔高橋進、2004、524-525p〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ファシズム大評議会」の詳細全文を読む
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