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ファブリ・ペロー型干渉計 : ウィキペディア日本語版 | ファブリ・ペロー干渉計
光学において、ファブリ・ペロー干渉計(ファブリ・ペローかんしょうけい、)もしくはファブリ・ペローのエタロン () は、2つの部分反射面をもつ透明板や2つの平行な半透鏡からなる機器である(正確に言えば前者がエタロン、後者が干渉計であるが、2つの用語は混同されることが多い)。その透過波長スペクトルは共振波長に大きな透過率のピークを示す。シャルル・ファブリとアルフレッド・ペローに因み命名された〔ペローの名前は科学論文などではアクセント付きで のように綴られることが多く、この干渉計を英語表記する場合も同様にアクセント付きで表記されることが多い。〕。「エタロン」とは「測定器」や「標準」を意味するから来ている〔オックスフォード英語辞典〕。 エタロンは通信技術やレーザー技術、分光技術などにおいて光の波長を制御・測定するために広く応用されている。近年、技術の進歩により非常に精密に調整されたファブリ・ペロー干渉計の作成が可能となっている。 == 基本的説明 ==
ファブリ・ペロー干渉計の心臓部は数マイクロメートルから数センチメートル離れて向いあう、部分的に光を反射するガラスのペアである(または、エタロンの場合は2つの平行な反射面を持つ1枚の板である)。干渉計に使われる平面ガラスは裏面が作る干渉縞を抑えるために楔形をしていることが多い。また、裏面にを施すことも多い。 多くの干渉計では、散乱光源をコリメーターレンズの焦平面に置く。平面ガラスペアの後ろには、集束レンズを平面ガラスがなかったら光源の反転像が生じるように、つまり光源上のある点から発した全ての光がスクリーン上の一点に集るように置く。右図には光源上のある点から発する光線を1つだけ赤線で示してある光線は平面ガラスペアを通過する際に何度も反射されていくつもの光線に分かれ、これらの光線が集束レンズによりスクリーン上の点 に集められる。完全な干渉パターンが生じた際には複数の同心円が現れる。同心円の太さは平面の反射率によって決まる。反射率が高ければQ値は高くなり、の場合は細く明るい干渉環が暗い背景に表われる。Q値の高いファブリ・ペロー干渉計は、「フィネス」が高いと表現される。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ファブリ・ペロー干渉計」の詳細全文を読む
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