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ファミコンロッキー : ウィキペディア日本語版
ファミコンロッキー

ファミコンロッキー』は、あさいもとゆきによる日本漫画作品。小学館発行の漫画雑誌『月刊コロコロコミック』で1985年3月号から1987年9月号まで連載され、また、同じく小学館発行の『小学五年生』においても1985年10月号から1987年まで連載された。
== 概要 ==
主人公の轟勇気が独自に編み出したゲーム拳の数々を駆使して、強豪ゲームプレイヤーたちとファミコン勝負を繰り広げるという内容の作品。町内会レベルの大会から世界的陰謀を企む秘密結社との勝負に至るまで、様々な勝負が繰り広げられる。
作中では連載当時に実際に発売されていた様々なファミコンソフトが登場するが、実際の製品では出現させることができないアイテムや起こり得ない現象がゲームプレイ中に現れ、それがそのまま勝負の決め手になるという展開が見られた。そのため、比較的低年齢層の読者の中にはそれを信じ込む者も少なくなかった。スパルタンXで助けるはずのシルビアが24周目で襲うというシーンが有名。当時の漫画は派手な演出が基本だったが、実在する裏技だけでは地味にならざるを得ないため、編集部の意向でこうした虚偽の裏技が登場したものの、著者のあさい自身、嘘を描くことには抵抗を感じていたという。またファミコン名人である毛利名人も、隠れキャラクターの登場がゲームの奥行きと見なされる当時の風潮を認めつつも、本作で登場する隠れキャラクターが架空のものであることに対しては苦笑していたという〔(再版単行本の毛利名人による解説)〕。こうした展開による影響として、連載当時に毛利名人がイベントで『スターフォース』のデモを行なったときには拍手も少なく、その理由として小学校低学年の子供たちから、999万点ボーナスが見れなかったこと(後述、本作でゲーム内に登場する架空の現象)などの感想が寄せられていたという〔。また後にはアミューズメントマシンショー出場者ですら、『スパルタンX』でヒロインが襲いかかってくると毛利に語ったことがあるという〔。
また、作中に登場する女性キャラクターが下着、水着、レオタードなどといった露出の激しい衣装で登場するシーンが非常に多く、お色気要素が強い作品でもある。これは、当時のあさいがファミコン漫画を描くにもかかわらず、ファミコンが買えないほどの低収入だったため、エッチな同人誌を描いて収入の足しにしていた経験の影響である〔。
『小学五年生』連載版においても、同じく轟勇気がファミコンで幾多の相手と対戦するという内容で描かれていたが、対戦相手は『コロコロコミック』連載版とは違う人物であり、また、勝負に用いるゲームも『コロコロコミック』版とは異なっていた。『スーパーマリオブラザーズ』など一部のゲームが重複して登場することもあったが、物語の内容は別物になっている。
別冊コロコロコミックでは同誌で同じく連載中だった大林かおるの『ラジコンボーイ』との合作も行われ、当時の二大ホビーであるファミコン・ラジコンの人気の高さを証明していた。このエピソードはてんとう虫コミックス『ヒーロースペシャル』に収録されている。
単行本はてんとう虫コミックス版で全8巻、2001年に朝日ソノラマから全2巻で刊行。後者は殆ど前者を復刻しただけの内容であったため、過去の単行本未収録分も未収録のままであったが、2009年にコミックパークのコロコロコミックアーカイブズから、そうした未収録回を追加した全9巻が復刊された。未収録回は第9巻にまとめられており、その中には『小学五年生』連載版の一部も収録されている。
1986年に公開されたアニメ映画『RUNNING BOY スター・ソルジャーの秘密(同時上映は『GAME KING 高橋名人VS毛利名人 激突!大決戦』)』の中で劇中劇としてアニメ化されている。
連載終了後、翌1988年より『小学五年生』で続編作品『ゲームボーイロッキー』の連載が開始。こちらは対決ものではなく、実際のゲーム内で使える攻略テクニックを紹介するという作品であった。また、ブレイン・ストームコードフリークAR』においても続編作品『アクションロッキー』が執筆されている。
その他の関連作品として、当作品の連載終了後に『コロコロコミック』誌上で連載された『スケボーロッキー』がある。ただしタイトルからも判るように、主題がゲームではないため純粋な続編ではなく、あくまで設定の一部を引き継いだ外伝的作品といった方が適切といえる。なお、この作品の主人公である轟飛之介は轟勇気の従兄弟という設定である。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ファミコンロッキー」の詳細全文を読む



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