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ファランヘ党 : ウィキペディア日本語版
ファランヘ党[ふぁらんへとう]

ファランヘ党(、)は、1930年代以降の複数の政治運動や政党の名称で、最も有名なのはスペインファシスト政党である。
「ファランヘ」()とは古代の陣形ファランクス (phalanx) のことで、団結の象徴である(フーリエの「ファランジュ」とも同源)。ファランヘ党の思想や運動はファランジズム(Falangism)とも呼ばれる。
1933年に誕生して現在まで続く政党を「旧ファランヘ党」、1937年にフランシスコ・フランコ王党派と合体させた政党を「新ファランヘ党」(国民運動)とも呼ぶ。
== 概要 ==
スペインの「旧ファランヘ党」は、1933年プリモ・デ・リベラの息子であるホセ・アントニオ・プリモ・デ・リベラによって創設された。翌年、国家サンディカリスム政党の「攻撃的国家サンディカリスト同盟」(Juntas de Ofensiva Nacional-Sindicalista、JONS)と合併し勢力を伸ばしたが、党員の大部分は21歳以下の学生だった。1936年人民戦線政府によって党幹部が逮捕された。同年、5月にスペイン内戦が始まると反乱軍側に協力し、このためホセ・アントニオ・プリモ・デ・リベラは獄中で処刑された。
1937年、フランシスコ・フランコは王党派とファランヘ党を合体させ、「新ファランヘ党」の党首に就任した。1939年の党大会でスペインで唯一の政党となることが決議され、1975年のフランコの死まで形式的には独裁制を支えたが、やがて政権はフランコの個人独裁政権へと移行し、旧ファランヘ党のメンバーは1950年代から政権から完全に外され、非主流派となった。
スペインが民主化されると、主流派である新ファランヘは中道政党「民主中道連合」と保守政党「国民同盟」を結成した。非主流派である旧ファランヘは現在でも全国組織として活動し、ホセ・アントニオ・プリモ・デ・リベラの思想を信奉し、フランコは評価していない。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ファランヘ党」の詳細全文を読む



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