翻訳と辞書
Words near each other
・ ファーティマの手
・ ファーティマの目
・ ファーティマ・ザフラー
・ ファーティマ・ビント・ムハンマド
・ ファーティマ朝
・ ファーティン・ハママ
・ ファーテハ大学
・ ファーテマ・アル=ザーラ作戦
・ ファーテメ・バラガーニー
・ ファーテル-パチニ小体
ファーテル石
・ ファーテル膨大部
・ ファーディナンド
・ ファーディナンド (競走馬)
・ ファーディナンド (衛星)
・ ファーディナンド・アベル
・ ファーディナンド・エイベル
・ ファーディナンド・ド・ロスチャイルド
・ ファーディ・グロフェ
・ ファーディ・グローフェ


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

ファーテル石 : ウィキペディア日本語版
ヴァテライト

ヴァテライト(vaterite)は炭酸カルシウム(CaCO3)の多形の一つ。弱塩基性の溶液中で安定相の方解石に先んじて晶出する。他の二つの多形である、方解石アラレ石に比べ高い溶解度を持ち、溶液中では速やかにこれらの相に液相を媒介して相転移する。バテライト、ファーテル石とも言われる。
ドイツの鉱物学者ハインリッヒ・アウグスト・ファーターにちなみ命名された。
溶液中で合成すると、放射状の球晶として形成する。また、合成条件により、多彩なモルフォロジーを示す。
リン酸イオンの存在によって、その形成が強力に抑制されるが〔Y. Sugiura K. Onuma Y. Kimura K. Tsukamoto A. Yamazaki, 2013, Am Min, 98, 262-270.〕、リン酸イオン存在下では溶解過程も抑制され、安定化するということが知られている〔Y. Sugiura K. Onuma Y. Nagao M. Momma K. Kimura K. Tsukamoto A. Yamazaki, 2014, J Cera Soc Jpn, 122, 679-687.〕。結晶構造は、カルシウムイオンの六員環構造が層状に積み重なっており、この隙間に炭酸イオンが存在している構造をなしている。炭酸イオンの位置や、配列により、複数の結晶構造が存在するということが知られている〔R. Demichelis, P. Raiteri, J.D. Gale, R. Dovesi, 2013, Cryst Growth Des, 13, 2247-2251.〕。また、CaとCO3の比率はかなり変動し、安定性の低いものの方がCO3比が大きい。
== 出典 ==


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ヴァテライト」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Vaterite 」があります。



スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.