|
ファーン諸島()はイングランド、ノーサンバーランドの沖にある島々()。島の数は潮の干満によって15から20かそれ以上である。岸から2.5kmから7.5km離れており、岸に近いグループと遠いグループの2つに分かれている。2つのグループはステープル海峡(Stable Sound)で隔たれている。最高地点はインナー・ファーン島(Inner Farne)の海抜19m。 == 歴史 == 記録に残っている最も古い居住者は修道院活動によるもので、そのうちいくつかはリンディスファーン島と関係がある。イングランド、アイルランド、スコットランドで離島に修道院を建設したケルトの伝統に倣ったものである。 名前が記録されている最初の訪問者は聖エイダンと聖カスバートである。聖カスバートは修道のため独りでインナー・ファーン島に住み、リンディスファーン司教を務めた2年間は島を離れたが、687年に島で亡くなった。聖カスバートはケワタガモなどの海鳥の巣を保護する法律を676年に導入したが、これは鳥類を保護する法律としては世界最古のものであると考えられている。 ファーン諸島に定住者はおらず、季節によってナショナル・トラストの管理人が滞在しているだけである。彼らが住居としているのは、最も陸地に近くて大きいインナー・ファーン島の古いピール・タワーと、陸地から遠いグループのブラウンズマン島(Brownsman)の灯台小屋である。ピール・タワーは1500年頃、ダラム修道院長トーマス・カステルによって建設された。聖カスバートの礼拝所の跡に600年前に立てられた礼拝堂がある。最近はダラム大聖堂の古い建材を利用して修復されている。 ファーン諸島の灯台は、かつては灯台守が住んでいたが、現在では無人化されている。古い灯台の建物も残っており、例えばブラウンズマン島には2つある。灯台以前は狼煙台がいくつかあった。島の陸地側の岩壁には白い部分があり、これを鳥の糞だと思っている旅行者もいるが、他の場所はともかくここは炭酸カルシウムが堆積したものである。灯台では長年炭化カルシウムが使われ、その廃棄物が崖から投げ捨てられていたのである。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ファーン諸島」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|