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フィアンケット (fianchetto) とは、チェス用語の一つ。ナイトの前のポーンを1マスか2マス進め、ナイトのすぐ上にビショップを配置することをいう。「フィアンケットを組む」「フィアンケットする」といった使われ方をする。 フィアンケットを組む利点の一つは、何といってもビショップの利きが良くなることである。盤面において最長の a1-h8 または a8-h1 ダイアゴナルにビショップを配置することにより、より多くのマスを支配することができる。しかし、そのビショップが失われてしまうと、ポーンを進めている分だけ守りは弱くなり、敵に付け入る隙を与えてしまう。これは特にキングサイドで深刻になる。したがって、フィアンケットに使ったビショップの交換は熟慮の上で行わなければならない。 右図では3種類のフィアンケットが示されている。 <右下>白のキングサイドでは、ポーンを1マスだけ進める最も一般的なフィアンケットが組まれている(レギュラー・フィアンケット)。シシリアン・ドラゴン、ピルツ・ディフェンス、ベノニ・ディフェンス、ベンコー・ギャンビット等、様々なオープニングでこの形が出現する。 <左上>黒のクイーンサイドではポーンが2マス進んでいるが、これはロング・フィアンケットと呼ばれる。キングス・インディアンで見られることがある。 <左下>白のクイーンサイドのビショップは3ランクまで出ている。これを拡張フィアンケット(エクステンデッド・フィアンケット)と呼ぶことがある。このビショップは f8 を狙っており、黒がeポーンを突くことを防いでいる。もしeポーンを進めてしまった場合、ビショップ交換が起こり、黒はキャスリングの権利を失うからである。フレンチ・ディフェンス、クイーンズ・インディアンなどで見られることがある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「フィアンケット」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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