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フィコビリソーム
フィコビリソーム(英語:phycobilisome)は、藍藻・紅藻・灰色藻における光化学系IIの集光性アンテナ色素タンパク質複合体。細胞内の、もしくは葉緑体のチラコイド膜に結合したタンパク質の超複合体である〔藍藻 にはチラコイド膜が無く、フィコビリソームは細胞膜の内側に結合している。Graham and Wilcox, p110〕。構成要素であるポリペプチドの数は 600 に達し、直径は 40nm 前後、全体の分子量は 1MDa を超える。光エネルギーの捕集や光適応など、光合成に関わる様々な機能を持つ〔近藤ほか p295〕。 == 構造 == フィコビリソームの主要な構成要素は、フィコビリンと特定のアポタンパク質が共有結合したフィコビリタンパク質と呼ばれる色素タンパク質と、これを連結するリンカータンパク質である〔近藤ほか p296〕〔Graham and Wilcox, p111〕。フィコビリタンパク質は水溶性であるがゆえ、疎水性のクロロフィルやカロテノイドとは異なり脂質膜に組み込むことができない。そのために膜上にフィコビリソームとして複合体を形成し、配置されていると考えられている〔井上 p243〕〔井上 p246〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「フィコビリソーム」の詳細全文を読む
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