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フィボナッチ : ウィキペディア日本語版
レオナルド・フィボナッチ

レオナルド=フィボナッチ(Leonardo Fibonacci、Leonardo Pisano 1170年頃 - 1250年頃)は、中世で最も才能があったと評価されるイタリア数学者である〔Howard Eves. ''An Introduction to the History of Mathematics''. Brooks Cole, 1990: ISBN 0-03-029558-0 (6th ed.), p 261.〕。 本名はレオナルド・ダ・ピサ(ピサのレオナルド)という。フィボナッチは「ボナッチの息子」を意味する愛称だが、19世紀数学史家リブリが誤って作った名前でもある。
フィボナッチは、近代では主に次のような業績で知られている〔Leonardo Pisano - page 3: "Contributions to number theory" . Encyclopædia Britannica Online, 2006. Accessed 18 September 2006.〕。
*13世紀初頭に、『算盤の書』の出版を通じてアラビア数字のシステムをヨーロッパに導入した。
*自身で発見したわけではないが、『算盤の書』の中で例として紹介したことで、「フィボナッチ数列」に名前を残した〔Parmanand Singh. "Acharya Hemachandra and the (so called) Fibonacci Numbers". ''Math''. Ed. Siwan , 20(1):28-30, 1986. ISSN 0047-6269]〕。
==伝記==
レオナルドはイタリアのピサで生まれた。父親のグリエルモ(Guglielmo)はイタリア語で「単純」という意味のBonaccioというニックネームを持っていた。母親のアレッサンドラ(Alessandra)はレオナルドが9歳の時に亡くなっていた。レオナルドは、「Bonaccioの息子(filius Bonacci)」という意味のFibonacciというを贈られた〔See the incipit of the ''Liber Abaci'': "Incipit liber Abaci Compositus a leonardo filio Bonacij Pisano" (copied from the "Prologus" of the ''Liber Ab(b)aci'' at Latin Wikisource - emphasis added), in English: "Here starts the book of Calculation Written by leonardo son of Bonaccio, from Pisa"〕。
グリエルモは貿易商人の職を求めてムワッヒド朝(現・アルジェリア)のベジャイアに移住した。まだ少年だったレオナルドも父親を助けるために現地に赴き、そこでアラビア数字を学んだ。
レオナルドはアラビア数字の体系がローマ数字よりも単純でより効率的なことに気づき、当時のアラブの数学者の下で学ぶため、エジプトシリアギリシア等を旅行した。1200年頃には帰国し、32歳になった1202年に、彼は自身の学んだことを「算盤の書(Liber Abaci)」にまとめ、ヨーロッパで出版した。
レオナルドは、科学と数学を好んだ神聖ローマ皇帝フリードリヒ2世に気に入られ、しばしば宮殿に呼ばれた。1240年にはピサ共和国から表彰され、給料が贈られるようになった〔See the incipit of ''Flos'': "Incipit flos Leonardi bigolli pisani..." (quoted in the MS Word document ''Sources in Recreational Mathematics: An Annotated Bibliography'' by David Singmaster, 18 March 2004 - emphasis added), in English: "Here starts 'the flower' by Leonardo the wanderer of Pisa..."
The basic meanings of "bigollo" appear to be "good-for-nothing" and "traveller" (so it could be translated by "vagrant", "vagabond" or "tramp"). A. F. Horadam contends a connotation of "bigollo" is "absent-minded" (see first footnote of "Eight hundred years young" ), which is also one of the connotations of the English word "wandering". The translation "the wanderer" in the quote above tries to combine the various connotations of the word "bigollo" in a single English word.〕。
19世紀には、ピサにフィボナッチの像が完成した。今日でも、世界遺産となっているピサのドゥオモ広場の西ギャラリーで見ることができる〔Fibonacci's Statue in Pisa 〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Fibonacci 」があります。



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