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フィラ・ダ・テルセイラ : ウィキペディア日本語版 | フィラ・ダ・テルセイラ フィラ・ダ・テルセイラ(英:Fila da Terceira)は、ポルトガルのアゾレス諸島、テルセイラ島原産の希少な犬種である。別名はドゴ・テルセイラ(英:Dogo Terceira)、テルセイラ・ウォッチ・ドッグ(英:Terceira Watch Dog)。
== 歴史 == 15世紀頃にポルトガル人がテルセイラ島に持ち込んだラフェイロ・デ・アレンティジョや他のモロサスタイプの犬、ブルドッグタイプの犬などが自然交雑して固定化、土着して誕生した犬種である。アゾレス諸島の別の島原産のカオ・デ・フィラ・デ・サン・ミゲルとは親せき関係があり、近縁種である。テルセイラもミゲルも島という外部から孤立した環境で育まれ、長年純血を保ってきた。 誕生初期の頃は闘犬として用いられていた時期もあったが、すぐに廃れて主に家の見張りを行なう番犬として用いられるようになった。夜間に来客で無い不審者を見つけるとためらい無く襲い掛かるため、夜間に番犬として用いられる際には常に鎖でつながれていた。昼間は大人しくねぞべっていることが多く、主人が同伴していれば家族以外の人でも触ることが出来るほどであるといわれている。番犬として見張りを行う他、18世紀ごろまでは自分の犬の強さを自慢しあったりするためのパフォーマンス的闘犬に使われることもあった。犬を殺したり重傷を負わせることは行なわれなかったが、現在このパフォーマンスは通常の闘犬と同じく、動物虐待に当たるとされ、開催を禁止されている。 本種はテルセイラ島の固有種であり、他の地域ではポルトガル本国ですらほとんど飼育が行なわれていない。テルセイラは島民によって大切に飼育されていて、仔犬は他地域の人に売られたり譲渡されることがめったに無く、ほぼ全てが原産島内で飼育されている。ミゲルとは異なり、FCI等の畜犬団体やケネルクラブに公認登録されていない犬種である(ミゲルはFCIに暫定公認されている)。生存頭数は非常に少なく、原産島外ではめったに見られない希少な存在である。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「フィラ・ダ・テルセイラ」の詳細全文を読む
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