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フィリップ王配信仰 (Prince Philip Movement) は、バヌアツ・タンナ島の村 (Yaohnanen) に存在する信仰である。いわゆるカーゴ・カルトの一種と見なされている。 ヤオーナネンの住民による信仰において、エディンバラ公爵フィリップ王配 (Prince Philip, Duke of Edinburgh) は「山の精霊の青白い肌をした息子」であり、またジョン・フラムの兄弟であるとされている。ヤオーナネンを含む周辺の地域で語り継がれる伝説の1つに、山の精霊の息子は海を超え外の土地を旅し、強い女性と結婚した後に再来するというものがある。住民らは植民地時代の教育に基づき英国女王たるエリザベス2世に敬意を抱いており、そこから彼女の配偶者たるフィリップこそが伝説に語られる山の精霊の息子であろうと結論づけ、この信仰が始まったとされている。 信仰が始まった正確な時期は不明だが、おおむね1950年代から1960年代であろうと推測されている。また1974年にはフィリップとエリザベス2世がバヌアツを公式訪問し、ヤオーナネンの住民が直接2人の姿を目にしたことにより信仰が強化された。訪問当時、フィリップはこの信仰のことを知らなかったが、のちに在バヌアツ英国駐在弁務官(Resident Commissioner, 1975年 - 1978年)だったジョン・チャンピオン (John Champion) により信仰の存在を知らされることになる。 チャンピオンからの提案により、信仰の中心であるヤオーナネンに対するフィリップの肖像写真の寄贈が決定する。この決定に対してヤオーナネンでは、感謝の証としてナルナル (nal-nal) と呼ばれる伝統的な豚を殴り殺すための棍棒を贈った。最初に贈られた写真はナルナルを構えたフィリップの肖像写真で、2000年にはまた別の写真が贈られている。すべての写真は村長ジャック・ナイヴァ (Jack Naiva) が保有していたが、彼は2009年に死去している。 2007年9月27日にイギリスのテレビ局チャンネル4が放送したリアリティ番組『Meet the Natives』は英国を訪問したフィリップ王配信仰の信者5名を取材したもので、大歓声で迎えられた彼らはフィリップ自身と会談し、新しいフィリップの写真を含むいくつかの品物を交換した。 2010年、オーストラリアのジャーナリスト、エイモス・ロバーツはタンナ島を訪問し、フィリップの89歳の誕生日を祝う式典について取材した。 2011年、イギリスの旅行ドキュメンタリー番組『An Idiot Abroad』の第二シーズンでヤオーナネンの住民が取り上げられた。 ==脚注== 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「フィリップ王配信仰」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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