|
フウラン(風蘭、富貴蘭、学名:''Vanda falcata''(旧属名:))は、日本原産のラン科植物のひとつで、着生植物である。 ※2013年の属名変更に伴い、''Neofinetia''属から''Vand''a属に変更された〔JOGAレビュー No.20(2013)p.31〕。 == 特徴 == 花が美しく、香りもよく、観賞用に栽培される。また、園芸品種もある。野生では。 茎は短く直立し、隙間なく葉をつける。葉は細くて硬く、先端がとがっている。断面が三角になるほど分厚く、上面の中央には主脈に沿って溝がある。葉の基部は茎を抱く形になり、茎より少し上に関節があって、古い葉は基部を茎に残して脱落する。したがって、古い茎は葉鞘に包まれた状態になる。根は茎ほどに太く、葉鞘を突き破って出てくる。表面は白く、先端だけが生っぽい色になる。根元の茎から新芽を出して、次第に株立ちとなり、人間の頭ほどの群落が作られる場合もある。 ただし、成長はなかなかに遅い。年間に生じる葉は一本の茎について2-3枚程度。個々の葉は数年の寿命がある。 初夏に花を咲かせる。花はよい香りがする。花茎は、茎の基部の方の葉の間から出てそれぞれに3-5個の花が出る。花茎からはさらに長い子房がのび、花はその先につくので、葉よりもかなり上の方で花が咲く。花は純白か、わずかに赤紫を帯びるのが普通。五弁はやや細目の倒卵形で、反り返る。唇弁は前に突き出し、少し三つに割れる。花の下には距があるが、非常に長く、下に向かって垂れながら曲がって、最後は前を向く。一つの株では、往々にして、ほとんどの花が同じ方向を向いて咲くので、非常に印象的である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「フウラン」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|