翻訳と辞書 |
フェニル基[ふぇにるき, ふぇにるもと]
フェニル基 (phenyl group) またはフェニル環 (phenyl ring) は化学式 C6H5 で表されるベンゼンに似た原子団である。6つの炭素原子が平面をつくり、そのうち5つは水素と結合している。フェニル基は有機化学の分野で頻繁に登場する〔March, J. “Advanced Organic Chemistry” 4th Ed. J. Wiley and Sons, 1992: New York. ISBN 0-471-60180-2.〕。 == 命名法 == フェニル基はしばしば Ph と略され、たとえばベンゼンを PhH と表記することができる。フェニル基は分子内のほかの原子と結合している。トリフェニルメタン (Ph3CH) はその一例である。フェニル化合物は複数の名称を持つ多く、中には"フェニル"という文字を含まないものもある。たとえば塩素と結合した C6H5Cl はふつうはクロロベンゼンと呼ばれるが、塩化フェニルと呼ぶこともできる。稀なケースでは、フェニルアニオン (C6H5-)、フェニルカチオン (C6H5+)、フェニルフリーラジカル (C6H5) のような単独のフェニル基が検出される。 C6H5 と表される原子団はフェニル基ぐらいしかないので、その置換体の示性式でフェニル基の存在を強調することができる。たとえば O2NC6H4 はニトロフェニル基 (3つの異性体を持つ) で、F5C6 はペンタフルオロフェニル基である
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「フェニル基」の詳細全文を読む
スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース |
Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.
|
|