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フェムトセル
フェムトセル (femtocell) とは、半径数メートルから数十メートルの極めて小さな無線通信エリア、または通信エリアを構築するモバイル基地局である。 == 概要 == 従来のモバイル基地局の多くは、半径数百mから十数kmの通信エリアを構築しており、その通信エリアは「マクロセル」と呼ばれている。電波の干渉が起こりやすい隣接するマクロセル間の境界領域や、電波の届きにくい地下などでは、通信の品質は劣化しやすい。このような問題に対しては、多くのユーザーから改善を求める声が上がっていた。例えばNTTドコモでは、これに応えるために「ナノセル」や「ピコセル」と呼ばれる、マクロセルに比べれば小さな通話エリアの小型基地局を設置することで対応してきたが、それでも十分に対策の行き届かない場所は残された状態となっていた。フェムトセルはそのような残された場所の通信品質を改善するために用いることができる。 フェムトセルは特に屋内における通信可能エリアと通信データ容量の両方を改善することができ、また、モバイルキャリアにとっては新しいサービスと経費削減の効果も期待できる。 フェムトセルは固定通信と移動体通信を融合する技術 (FMC : Fixed Mobile Convergence) の利点を提供するための一つの手段でもある。殆どのFMCの設計はWi-Fiアクセス・ポイントと連動することができる新しいモバイルデバイスを必要としているが、フェムトセルの場合は、フェムトセルの設置は必要となるものの、既存のモバイルデバイスを用いてサービスを受けることができる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「フェムトセル」の詳細全文を読む
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