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フェランドレン : ウィキペディア日本語版
フェランドレン

フェランドレン (phellandrene) は有機化合物の一種で、二重結合の位置が異なる性質のよく似た異性体、α-フェランドレンβ-フェランドレンがある。IUPAC名は ''p''-メンタ-1,5-ジエン ''p''-mentha-1,5-diene。室温ではうすい黄色の液体で、環状モノテルペンに分類される。α-フェランドレンの二つの二重結合はともに環内にある (endocyclic) が、β-フェランドレンでは一つが環外にある (exocyclic)。フェランドレンは水に不溶だがエーテルなどの有機溶媒とは自由に混和する。消防法による第4類危険物 第2石油類に該当する〔法規情報 (東京化成工業株式会社)〕。
名称の由来はユーカリの一種ナローリーブドペパーミント (''Eucalyptus radiata'') の古い学名 ''Eucalyptus phellandra'' である〔Jacobs, S. W. L.; Pickard, J. (1981). ''Plants of New South Wales''. National Herbarium of New South Wales, Royal Botanic Gardens. ISBN 0-7240-1978-2.〕。α-フェランドレンはその植物のほか、ブロードリーブドペパーミント (''Eucalyptus dives'') の精油にも含まれる〔Boland, D. J.; Brophy, J. J.; House, A. P. N. (1991). ''Eucalyptus Leaf Oils''. Inkata Press. ISBN 0-909605-69-6.〕。β-フェランドレンはフェンネルカナダバルサムから単離されている。
快い芳香を持つことから香料として使われる。β-フェランドレンのにおいはペパーミント様で、わずかに柑橘系の香りを帯びるとされる。
==参考文献==


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「フェランドレン」の詳細全文を読む



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