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フェラーリ・F2003-GA : ウィキペディア日本語版
フェラーリ・F2003-GA

フェラーリF2003-GA (Ferrari F2003-GA) は、スクーデリア・フェラーリ2003年のF1世界選手権参戦用に開発したフォーミュラ1カー2003年の第5戦から、最終戦まで実戦投入された(2003年序盤はF2002B)。フェラーリとしてのコードナンバーは654。車名の"GA"は、同年1月に亡くなった元フィアット会長のジャンニ・アニェッリのイニシャルにちなんでいる。
== 開発の方針 ==
2002年シーズンにおいて、17戦15勝という大勝で終えたフェラーリはさらに進歩を遂げるため、アグレッシブな改良を加えたF2003-GAを開発した。
前作のF2002と比較すると、フロントノーズのデザインはさほど変わらないが、サイドボディの絞り込みが目立つ。サイドポンツーンは下側を深くえぐりこみ、全体的に丸みを帯びた形状になった。内蔵ラジエーターは左右非対称で、左には水冷式、右には水冷式と油冷式が配置されている〔『F1速報 2003総集編』、ニューズ出版、2003年、67頁。〕(エアインテークは右の方が小さい)。サイドポンツーン上側面には放熱用のルーバーが刻み込まれた。ギアボックスも細身に設計されており、空力的なメリットを生む「リアエンドのコンパクト化」というトレンドを作ることになった。
機構面では新しい試みとして、リヤサスペンションにザックス製のロータリー(回転式)ダンパー〔"ザックス フォーミュラマトリックスダンパー ". enable APG. 2013年4月30日閲覧。〕を採用し〔このメカニズムは大型車や無限軌道の軍用車両に用いられていたほか、スズキが二輪GPマシンに使用した前例はある。〕、省スペース化を図った。これはF2004以降も採用されている。ギヤボックス周辺をスリムにした影響でリヤサスペンションアームの一部をエンジンブロックに直接マウントする方式をとった。これはF2005まで採用された。
マシンの特性は極端なエアログリップ重視型で、サスセッティング、路面状況、タイヤ摩耗などでハンドリングが大きく変わるピーキーなものだった。また、予選1アタック方式やパルクフェルメルール〔予選最終アタックには決勝スタート時の燃料を搭載して出走することが義務付けられ、予選と決勝の間のセッティング変更が禁じられた。〕の導入といったレギュレーションの変更、ミシュランタイヤを履くライバルの躍進といった要素もマイナスに作用した。
また、F300以来続いた白いロゴタイプに加え、黒いロゴタイプ(マールボロ)の部分にも立体的な3D処理がかかるようになった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「フェラーリ・F2003-GA」の詳細全文を読む



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