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フェリア・デ・アブリル・デ・セビリア : ウィキペディア日本語版
フェリア・デ・アブリル

フェリア・デ・アブリル・デ・セビリア(、「4月の市」)は、スペインセビリアで開催される祭礼聖週間(セマーナ・サンタ)の約2週間後(主に4月後半)の6日間に開催される。
フェリア・デ・プリマベーラ(、春祭り)とも〔浜本ほか (2003)、p.230〕。日本ではセビリアの春祭りなどと表記され、バレンシア火祭り(3月)、パンプローナ牛追い祭り(7月)とともに、スペイン3大祭りのひとつに数えられる〔。
== 歴史 ==
春祭りの歴史は1847年まで遡ることができる。19世紀前半のスペインはナポレオン戦争などで疲弊し、1842年10月にはセビリアをハリケーンが襲った〔浜本ほか (2003)、p.231〕。セビリア市議会は町に漂う厭世感をぬぐいさろうとし、バスク地方生まれのホセ・マリア・イバラ、カタルーニャ地方生まれのナルシソ・ボナプラタというスペイン北部出身のふたりの議員によって、13世紀から17世紀まで行われていた畜産見本市を復活させることが提案された〔。スペイン女王イサベル2世が見本市の開催に同意し〔、1847年4月18日、セビリア郊外のプラド・デ・サン・セバスティアンで初の見本市が開催された。19のカセータ(caseta、祭り小屋)が登場したが、商人と客との交渉の場や休憩空間であり、現在のようなカセタとは異なっていた〔。
翌年の1848年にはモンパンシエ公爵公爵夫人によって3つのカセータがセビリア市庁舎前やカジノ前に置かれた。やがて屋台、移動遊園地、サーカス、花火大会なども登場し、また第一次世界大戦後には農業の機械化が進んで家畜の需要が減少したこともあって、徐々に家畜見本市から祝祭の要素が強くなった〔。現在では家畜見本市の性格が完全に消えて、華やかな祝祭という性質に変化した〔板倉元幸『スペイン 祭り歳時記』ART BOX、2009年、p.9〕。現在では馬や馬車のパレードが行われるが、これは家畜見本市の時代にブルジョア階級の人々がスペイン各地から馬や馬車でセビリアを訪れていたことの名残である〔浜本ほか (2003)、p.233〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Seville Fair 」があります。



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