翻訳と辞書
Words near each other
・ フェリックス
・ フェリックス (キャラクター)
・ フェリックス (デンマーク王子)
・ フェリックス3世
・ フェリックストウ F.5
・ フェリックス・アウグスティン・ゴンザレス・ダルマス
・ フェリックス・アルシメード・プーシェ
・ フェリックス・アルント
・ フェリックス・アヴェラール・ブロテロ
・ フェリックス・アーヨ
フェリックス・アーント
・ フェリックス・ウォン
・ フェリックス・ウフェボワニ
・ フェリックス・ウフェ=ボワニ
・ フェリックス・ウフエ・ボワニ国際空港
・ フェリックス・ウフエ=ボワニ
・ フェリックス・ウーフエ=ボワニ
・ フェリックス・エティアン
・ フェリックス・エドモンドヴィッチ・ジェルジンスキー
・ フェリックス・オットー・デッソフ


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

フェリックス・アーント : ウィキペディア日本語版
フェリックス・アルント
フェリックス・アルント(Felix Arndt、1889年5月20日 - 1918年10月16日)は、アメリカ合衆国ラグタイム音楽のピアニスト作曲家1916年に、ラグタイムとしては最初のノベルティ的なピアノ曲と考えられている『''Nola''』を作曲した。この曲は複雑なスタイルで、ピアニストの腕前を披瀝することが意図されている。アルントは1918年に、世界的流行(パンデミック)となったスペインかぜのために、29歳の若さでニューヨークに没した。
== 経歴 ==
フェリックス・アルントは、1889年5月20日に、ニューヨークで生まれた。母親のシャルロッテ・アーピュア・アルント (Charlotte Harpeur Arndt) は、フランス人の父(フェリックスの祖父)とスペイン人の母(フェリックスの祖母)の間に、スペイン1851年に生まれた。母は、フェヴリエール女伯爵 (comtesse de Février) と称されており、ナポレオン3世につながる血筋であった。フェリックスの父は、アンドレアス・W・ユーゴ・アルント (Andreas W. Hugo Arndt) という、スイス生まれの大工であった。夫妻は、1888年マンハッタンで結婚していた。フェリックスには、1890年生まれの妹、シャルロッテ・A・アルント (Charlotte A. Arndt) がいた。フェリックスは公立学校で教育を受けたが、ピアノは独学で学び始めた。やがて、和声と楽理を学ぶようになったが、その教師のひとりは、フランツ・リストの弟子だったピアニスト、であった。
1908年、19歳のときに、アルントは最初のワルツ作品を出版した。1912年には、バンジョー奏者の兄弟フレッド・ヴァン・エプス (Fred Van Eps)、ビル・ヴァン・エプス (Bill Van Eps) とともに、ヴァン・エプス・トリオ (Van Eps Trio) を結成した。以降、1917年まで、このトリオは多数のラグタイム曲の録音を行なった。1914年以降、アルントはピアノロール、つまり自動ピアノ用の巻取紙の製作を手がけるようになった。アルントは、とQRSのためにピアノロールを制作し、1919年までに合わせて3000巻以上を残した。その中には、クロード・ドビュッシーや、その他クラシック音楽の作品も含まれていた。
他方でアルントは、ラグタイム作品の組曲『''A Symphonic Nightmare - Desecration Rag #1''』の作曲もしていた。これに続いて、『''From Soup to Nuts''』も作曲した。1915年はじめ、アルントはニューヨークで、セントルイス交響楽団の専属声楽家で、優れたピアニストでもあった、ノラ・B・ロック (Nola B. Locke) に出会った。彼女を見初めたアルントは、彼女に捧げた歌「Nola」を書いたが、この曲は驚くほど華やかにピアニストの技量を披露しようとする作品であった。この曲は、これ以降に普及していったノベルティ的なスタイルの最初の例であった。
ノラと結婚したフェリックスは、『''An Operatic Nightmare - Desecration Rag #2''』とフォックストロット曲『''Clover Club''』を、1916年1917年に出版した。ノラは、これらの作品の制作を手助けしており、クレジットもされた。1918年スペインかぜが世界的流行(パンデミック)となり、ニューヨークはとりわけ大きな被害を受けた。既に肺炎に罹患していたアルントは、さらにインフルエンザに罹り、10月16日に没した。まだ29歳であった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「フェリックス・アルント」の詳細全文を読む



スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.