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フォイエルバッハに関するテーゼ : ウィキペディア日本語版 | フォイエルバッハに関するテーゼ[ふぉいえるばっはにかんするてーぜ]
「フォイエルバッハに関するテーゼ」は、1845年にカール・マルクスが書いたメモ。 ヘーゲル学派から出発し唯物論にたどりついたドイツのルートヴィヒ・フォイエルバッハが宗教を批判し地上と人間の問題に目をむけたことを評価しつつ、フォイエルバッハの唯物論は抽象的な人間一般という理解にとどまっており、人間は抽象的な存在ではなく、いつの時代でも、ある歴史的に規定された社会に暮らす具体的な存在であり、その具体的な現実社会に対する変革の働きかけ(実践)こそが必要であるとした。マルクスの唯物論の立場を萌芽的に示したものとして、後にマルクスの盟友であるフリードリヒ・エンゲルスが「新しい世界観の天才的な萌芽が記録されている最初の文書」〔『フォイエルバッハ論』前書きより。〕と評し、エンゲルスはこのマルクスのメモをヒントにして『フォイエルバッハ論』を書いた。 == 執筆と公表 == マルクスの死後の1888年に、エンゲルスが『ルートヴィヒ・フォイエルバッハとドイツ古典哲学の終焉』(『フォイエルバッハ論』)の改訂版を刊行した際に、付録としてマルクスのメモをまとめて、「マルクス——フォイエルバッハについて」をつけた。これが今日「フォイエルバッハに関するテーゼ」とよばれるものである。このメモは1845年にマルクスが亡命先のブリュッセルで書いた。夫人のイェンニーがクリーニングに出す衣類の数と家計の支出を記していたノートの1ページに、当時26歳だったマルクスが書き付けたものである。マルクスの草稿そのものと、エンゲルスが付録でつけたものは、テキストにおいて若干の違いがある。
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