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フォルバン級駆逐艦(フォルバンきゅうくちくかん , )は、フランス海軍のミサイル駆逐艦()の艦級。イタリアと共同で計画を進行させたホライズン計画のフランスにおける採用艦である。 フランス海軍では1988年より大型水上艦の呼称をに統一しているが、北大西洋条約機構(NATO)によるペナント・ナンバーでは、駆逐艦を意味する「D」の艦種記号を付されている。 == 来歴 == 1980年代後半、NATO加盟8カ国の海軍は、NFR-90 (NATO Frigate Replacement for 1990s) 構想を開始した。これは、各国海軍が保有する1960年代型水上戦闘艦の老朽化が進んでいたことから、これらの代替艦として、NATOで共通のフリゲートを設計・採用し、50隻以上におよぶ大量建造を行なうことによって、相互運用性を向上させ、またコストを削減しようというものであった。フランス海軍も、シュフラン級駆逐艦の更新を狙ってこの計画に加わっていた。しかし、NFR-90計画は事前調整から難航しており、また、他国との運用要求の差異から、イギリス海軍はNFR-90計画艦では42型駆逐艦の代替には不適であると判断、1989年に計画より脱退した。その後もNFR-90計画は多くの困難に直面し、90年代初頭には空中分解している。 1989年、イギリスは独自に次期防空艦の開発を進めていた。NFR-90計画の崩壊後、フランスは独自にシュフラン級の後継となる防空艦の模索を進めることとなった。一方、イギリスも、NFR-90計画から脱退したのちは、独自の開発を進めていたことから、90年に両者は合流し、英仏将来フリゲート(A3F: Anglo-French Future Frigate)計画が開始された。 A3F計画は数度の危機に曝されたものの、92年にはイタリアも加わったホライズン計画として具体的な作業が開始された。ホライズン計画では、独自の艦対空ミサイルを採用した対空武器システムとしてのPAAMSを共同開発し、これを共通設計の船体に搭載することとしていたが、細部の武装については各国が独自のものを搭載する計画であった。しかし、艦隊防空と個艦防空のバランスについてフランス・イタリアとイギリスの意見が対立し、また航続距離の要求の差異から船体設計でも意見統一に失敗したことなどによって計画は遅延し、1999年にはイギリスが脱退した。 その後、フランスとイタリアのみで計画は続行され、完成したホライズン型防空フリゲート('、旧称)のフランス側の建造艦が本級である。、旧称)のフランス側の建造艦が本級である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「フォルバン級駆逐艦」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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