都市デザイン ……">
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フォルム(, 複数形は )は、古代ローマ都市の公共広場〔佐賀大学理工学部 三島伸雄 ">都市デザイン <用語の解説> - 佐賀大学理工学部 三島伸雄 (PDF)〕のことである。帝政時代のフォルムは四周をバシリカ、元老院、神殿などの公共施設や列柱廊で取り囲まれた計画的なオープンスペースとなり、屋根のない公共建築の観を呈するのが普通であった〔古代都市の都市デザイン(古代ローマ)- 佐賀大学 都市デザイン史 〕。 フォルムは、幹線道路上に集落が形成されるとき、その中心に商店などが集まる広場として造られた場所を起源としている。町が発展し都市となると、フォルムは商業活動の中心だけでなく、政治・司法の集会、宗教儀式、その他の社会活動が行われるオープン・スペースであり、また市民生活の上で最も重要な都市施設となっていった。 古代ローマの都市は、フォルムを中心として東西・南北の大通りであるデクマヌス・マクシムスおよびカルド・マクシムスが造られ、その軸線を基準とした碁盤の目状の都市計画がなされた〔西洋中世・古代の格子状街区平面都市と尺度用法 - 大阪芸術大学 藤本康雄 他 (PDF) 2.古代ローマの植民都市の場合〕。フォルムの広さは市民の人口に応じ、形は3対2の比率の長方形とされた。フォルムの北端にはユーピテル神殿などの神殿やバシリカが建てられるとともに、フォルムに面した神殿の階段は選挙演説を行う場所としても使われた。こうした典型的なフォルムは、帝政時代の計画都市であった北アフリカのローマ都市に多く、東方属州の都市は、むしろ古代ギリシアのアゴラに近い自然発生的な広場が多かった。 古代ローマの首都である都市ローマには、最も初期に形成されたフォルム・ボアリウム、共和政期に国家の中心として整備されたフォルム・ロマヌム、フォル・ロマヌムが手狭になったため、帝政期に新たに整備されたフォラ・インペラトラムがなどがある。 フォルムの機能は、古代ギリシア都市の『アゴラ』のそれとほぼ同じであった。アゴラとの違いは、規模がフォルムの方が際だって大きいこと、空間が都市化の進展にともなって矩形に整備されたこと、周囲に列柱廊をめぐらせるようになったことなどである。 現代において似た機能を果たす都市施設としては、イタリア語ではピアッツァ、スペイン語圏のプラザ、ドイツ文化圏のマルクト広場などがある。 ==フォルムの主要施設== *都市の守護神殿 *市場(macellum)に象徴される、恒常的商業施設 * - 市民の政治集会である民会(プレブス民会やトリブス民会など)の場 * - 首都では元老院、他の都市では都市参事会の議場である *バシリカ - 裁判所、商業取引、集会の場 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「フォルム」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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