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フォートカルフーン原子力発電所(英語:Fort Calhoun Nuclear Generating Station)は、アメリカ合衆国ネブラスカ州ワシントン郡のフォートカルフーンとブレアの間のミズーリ川に隣接する、原子力発電所である。原子力発電所は、オマハ電力公社 (OPPD) が所有し運営している。 発電所は、484メガワット (MWe) を発電する 1台のコンバスチョン・エンジニアリング製加圧水型原子炉を保有する。この原子炉は、北アメリカのすべての稼働中の原子炉の中では最も小さく、発電所としての規模も小さい。なお、オマハ電力公社はより大きな発電力がある火力発電所を 2つ(2009年に運転開始した 682 MWe、1979年に運転開始した 649 MWe)保有している〔。 フォートカルフーンには、使用済み核燃料を格納する深さ 12m の貯蔵プールがあるが、2006年にプールのキャパシティへ達した後は、オマハ電力公社はドライキャスクに使用済み核燃料を保管するようになった。フォートカルフーン原子力発電所は全部で 270トンから 360トンの高レベル放射性廃棄物を保有している。容器は永久に使用済み核燃料を収納できるものではなく、ユッカ山核燃料貯蔵施設での貯蔵を停止したとき、オマハ電力公社は「必要であれば、現場で問題なく燃料を保管する準備はできている」と述べた。 2006年には蒸気発生器、加圧器、圧力容器のヘッド、低圧力タービンなど、施設を一新した。2003年には施設に運転免許期限を 20年延長し、2013年8月9日から2033年8月9日まで延長された。 2011年のミズーリ川の洪水では、施設は米国の原子力発電所では前例のないレベルの氾濫により長期間水浸しになった。 == 周囲の人口 == アメリカ合衆国原子力規制委員会は、原子力発電所からの周囲に2つの非常事態地域を定めている。半径10マイル (16 km) 圏内をプルトニウム被曝経路とし、空気中の放射能汚染による吸入を懸念としている。半径50マイル (80 km) 圏内を摂取経路とし、放射能によって汚染される食品や液体の摂取を懸念としている。 2010年、フォートカルフーンの10マイル圏内の人口は 20,639人で、50マイル圏内の人口は 953,410人だった。50マイル圏内の人口には、18マイル (29 km) に位置するオマハの人口 408,958人が含まれる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「フォートカルフーン原子力発電所」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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