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クラウンビクトリア(Crown Victoria)はフォード・モーターが製造していたフルサイズセダンである。 愛称:Crown Vic(クラウン・ビック)。 == 概要 == "クラウンビクトリア(Crown Victoria)"の車名は1955年フェアレーンの1レンジとして登場した6人乗りの2ドアクーペが最初で、その後1980年にLTDの上級トリムとして車名が復活し、1992年に全く新しいデザインでLTDから独立し、クラウンビクトリアとして登場。1998年に2代目へと進化して2011年9月まで生産された。 車体サイズはアメリカ製セダンの中でも最大の部類のフルサイズに属する。オイルショック以降、キャディラックやクライスラーなどの競合車種の多くが、ダウンサイジングとFF化を敢行した中、フォードだけは、昔ながらのはしごフレームとFRレイアウトを固持した。このシャシはマーキュリー・グランドマーキー、リンカーン・タウンカーと共用のパンサープラットフォーム (Ford Panther platform) と呼ばれるもので、フォードのハイエンド車種で30年以上の長きにわたって使われ続けたが、技術的には決してハイエンドではなく、登場当時ですら旧態化のそしりは免れなかった。重量、ねじり剛性、振動・騒音など、操縦安定性と居住性のすべての面でモノコック構造に対して劣勢となるが、アメリカの保守層(米保険会社の調査では、共和党支持者とほぼ一致するとしている)には根強い人気があり、結果的に、古き良き時代のアメリカ車の乗り味を後世に伝える存在となっていたほか、パトカー、タクシー、レンタカーといったフリートセールス需要が根強く、パトカー用はエンジン出力を強化するなどしたPolice Interceptor(ポリスパッケージ)という専用グレードが存在する。アメリカでは「Crown Vic(クラウン・ビック)」の愛称で親しまれている。日本のトヨタ・マークIIやトヨタ・クラウン、日産・グロリアや日産・セドリックに相当する車種。 エンジンは4.6L SOHC V8 でトランスミッションは4速のオートマチックのみである。新車当時のアメリカ国内での販売価格約$20,000からであった。 2008年から2011年の最後の3年間はフリートセールスのみで、直系の後継モデルはないが、2007年の北米自動車ショーで発表されたリンカーン・MKSや、フォード・次世代ポリスインターセプターが実質的な後継車種になっている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「フォード・クラウンビクトリア」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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