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フライング・エレファント : ウィキペディア日本語版 | フライング・エレファント
フライング・エレファントとは、第一次世界大戦中のイギリスで計画された超重戦車である。計画は構想に留まり、実際に製作されることはなかった。 == 開発 == イギリスの戦車生産において、1916年4月になされたマーク I 戦車50輌の最後の追加発注ののち、これ以上の戦車が生産されるかどうかは不明確であった。それは、戦車という新兵器の、戦場での成功如何にかかっていた。マークI戦車の設計者にして製作者の一人であったウィリアム・トリットンは、この車輛の主要な弱点が何であるかは既にわかりきっている、と考えていた。砲弾の直撃はこの車輛を破壊できるだろうし、大きな問題は、戦場が砲兵の支援射撃の弾着で飽和するということであった。そこで1916年4月、トリットンは、中量級の砲の射撃に抗堪できる戦車を開発することを決めた。 ただトリットンは、こうした車輛に何が必要であるかを確信できなかった。彼はこの車輛に、確実で完全な防御を施すうえで、どの程度の装甲厚が必要であるか判らなかった。同月、ケネス・サイメス中尉は、2インチ(51mm)の装甲板を、捕獲したドイツ軍の各種火砲で射撃試験した。6月、この計画は拡大され、エセックス州のシューブリーネスで数種類の装甲板が試験された。この装甲は装甲製造会社であるウィリアム・ビアードモア社から供給されたものである。戦車供給委員会では1916年6月19日、この試作車両の生産を承認したが、肝心の設計は1916年8月の後期まで確定しなかった。
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