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フラクタル圧縮 : ウィキペディア日本語版
フラクタル圧縮[ふらくたるあっしゅく]
フラクタル圧縮(フラクタルあっしゅく、)とは、に基づいた高い圧縮率を達成する静止画像の非可逆圧縮手法である。自然の風景写真〔名称からシダなど、フラクタル的特徴のある画像に向いている印象があるが、実装上の問題からフラクタル的特徴からの影響を受け難くなっている。〕でもいわゆるアニメ絵でも同様に圧縮できる。
復号はほぼ線形時間で可能であるが符号化は計算量が非常に多く、改良や研究はそれなりに行われているにもかかわらず1990年代後半以降は特に改善されたとの話もないこと、および特許による制約があることから商業的関心は薄い。
==特徴==
原画像の縮小画像から生成されたコラージュが原画像を良好に近似しているならば、任意の画像から同様にして生成されたコラージュも反復すれば原画像を良好に近似するようになる、というコラージュ定理に基づいている。このコラージュ定理はフラクタルの一種である反復関数系に関わる定理であり、フラクタル圧縮の発明者であるによる。
コラージュ定理がピクセル計算に基づく定理ではないことからフラクタル圧縮は、写真をはじめとしたラスター形式の画像を対象としているにもかかわらず圧縮後は非ピクセルベースの情報を扱う特徴がある。この特徴は、入力も出力もラスター形式であるにもかかわらずベクタ形式と同様に拡大しても基本的に劣化しないという特異性を与えている。
厳密にはレンジブロック境界に存在するブロックノイズが〔特にナイーブな実装では〕拡大されて劣化を生む。また、そもそもが非可逆圧縮であるので原画像と比較すれば劣化はある。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「フラクタル圧縮」の詳細全文を読む



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