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フラムスティード番号〔(フラムスティードばんごう、Flamsteed numbers〔、Flamsteed designation)(フラムスティード名〔国立天文台暦計算室 こよみ用語解説 おもな恒星の名前 2015-07-06閲覧〕、フラムスティード数〔新装改訂版 星座の神話 -星座史と星名の意味- 4版 p62 原恵著 恒星社厚生閣 ISBN 978-4-7699-0825-8〕)は、恒星の命名法である。 一般的にはイギリスの天文学者ジョン・フラムスティードが考案したとされるが〔、実際にはフラムスティードではない〔天文学大事典 初版 p594 地人書館 2007年 ISBN 978-4-8052-0787-1〕。『大英恒星目録』(''Historia coelestis Britannica'')および『天球図譜』(''Atlas Coelestis'')の初版(ともにイギリスで刊行)には記載はない〔。はじまりは、ジェローム・ラランドによる1783年発行のフラムスティード星表のフランス語訳版、あるいはアイザック・ニュートンやエドモンド・ハレーによってフラムスティードの許可なしに刊行された予備版の星表などが考えられるが、定かではない〔。 星座ごとの通し番号と、星座名の属格で表す。約100年前に発表された、アルファベットと星座名の属格を使うバイエル符号に似ているが、主要な違いは次のとおり。 * * バイエル符号がほぼ等級順なのに対し、フラムスティード番号は西(日周運動の前方)からである。 * バイエル符号は全天を扱っている。一方、フラムスティード番号はイギリスから比較的観望しやすい52星座を対象としている〔。赤緯およそ-35度より南の恒星には、フラムスティード番号はない(例外あり)。 * バイエル符号が、明るい星になかったり暗い星についていたりするのに対し、フラムスティード番号は、一定以上の輝度の星にはほぼついている(完全にではない)。 == 欠番・追加など == バイエル符号同様、当時と星座が変わったため使われなくなったフラムスティード番号もある。 フラムスティード番号の中には、どの恒星か不明なものもある。そのうち1つ「おうし座34番星」は、1690年にフラムスティードが観測したものだが、後に天王星を恒星と誤認したものであることが明らかになった。もう1つの「カシオペヤ座3番星」の位置には、現在は超新星残骸があるため、フラムスティードは超新星を観測したのだという説がある。 例外的に南天中高赤緯に付けられたフラムスティード番号がいくつかある。そのうちエリダヌス座82番星は、フラムスティードがつけた番号ではなく、ベンジャミン・グールドが南天の星表 ''Uranometria Argentina'' で名づけたものである。 なお、きょしちょう座47(球状星団)は、フラムスティード番号ではなく、ボーデが作成した星表の番号である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「フラムスティード番号」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Flamsteed designation 」があります。 スポンサード リンク
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