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フランツ・ケルディシュ効果 : ウィキペディア日本語版 | フランツ・ケルディシュ効果[ふらんつけるでぃしゅこうか] フランツ・ケルディシュ効果(‐こうか、Franz–Keldysh effect)とは、光物性の分野における物理現象の1つ。発見者は、ドイツの物理学者〔W. Franz, ''Einfluß eines elektrischen Feldes auf eine optische Absorptionskante'', Z. Naturforschung 13a (1958) 484–489.〕と、ロシアの物理学者〔L. V. Keldysh, ''Behaviour of Non-Metallic Crystals in Strong Electric Fields'', J. Exptl. Theoret. Phys. (USSR) 33 (1957) 994–1003, translation: Soviet Physics JETP 6 (1958) 763–770.〕〔L. V. Keldysh, ''Ionization in the Field of a Strong Electromagnetic Wave'', J. Exptl. Theoret. Phys. (USSR) 47 (1964) 1945–1957, translation: Soviet Physics JETP 20 (1965) 1307–1314.〕。 半導体に光が入射した時、通常は光のエネルギーがバンドギャップよりも高くなければ吸収は起こらない。この時の光の最小エネルギーを基礎吸収端と呼ぶ。半導体に高い電界を印加すると、基礎吸収端は長波長側に移動する〔「フランツ・ケルディシュ効果」『応用物理用語大辞典』応用物理学会編、オーム社、1999年〕。この現象がフランツ・ケルディシュ効果である。半導体中の電子の波動関数がバンドギャップにしみ出すことによって起こる。 電界によって半導体の誘電率を変化させることができるため、変調分光法など光学的な物性測定に利用されている〔。 ==脚注==
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