|
フリッカー(flicker、フリッカ)は、蛍光灯やブラウン管を用いたディスプレイに生じる細かいちらつき現象のことである。原義は「明滅」「ゆらぎ」である。ディスプレイの書き換え頻度であるリフレッシュレートが低く、人間の目でその点滅を認識できるようになるという現象である。フリッカーの生じているディスプレイを長時間使っていると、疲労・めまい・吐き気などにつながる。 視力1.0のヒトの目の分解能は0.01度であるが、ネコでは約0.1度、トンボでは約1度、ハエでは約2度である。光点の点滅を識別できる限度を点滅の頻度で表したものをフリッカー融合頻度(ちらつき融合頻度)というが、この頻度が高い方が動きの識別能力が高い。ヒトのフリッカー融合頻度は70~100Hzであるが、ハトでは150Hzと高く、また速く飛ぶ昆虫ではフリッカー融合頻度はひじょうに高く、例えばハエでは約300Hzである〔コトバンク > > フリッカー融合頻度とは 〕。 ==ブラウン管のフリッカー== === 原因 === ブラウン管は、画面の上端から下端まで走査線を動かし、順次映像を書き換えることで表示を行っている。画面全体を書き換える頻度のことをリフレッシュレート(垂直同期周波数)という。たとえばリフレッシュレートが70Hzであるというのは、画面が1秒間に70回書き換えられているということを意味する。画面がなめらかに動いて見えるのは、この書き換えが人間の目で認識できないほどの高頻度で行われているからであるが、この頻度が低下すると、画面の各点がちかちかと点滅しているのが人間の目にもわかるようになる。これがフリッカーと呼ばれる現象である。 ディスプレイには表示能力があり、同じディスプレイでも解像度を高くして利用すると、一回の画面書き換えに必要な時間も長くなる。すると高いリフレッシュレートが得られず、フリッカーを生じる場合がある。 小刻みにちらつく画面を長時間見続けていると、利用者は目の疲れ・めまい・吐き気などの症状を起こすことがあり、健康上好ましくないものである。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「フリッカー」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|