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フリンの分類(フリンのぶんるい、)は、マイケル・J・フリン(Michael J. Flynn)が1966年に提案したコンピュータ・アーキテクチャの分類法である〔Flynn, M., Some Computer Organizations and Their Effectiveness, IEEE Trans. Comput., Vol. C-21, pp. 948, 1972.〕〔Duncan, Ralph, "A Survey of Parallel Computer Architectures", IEEE Computer. February 1990, pp. 5-16.〕。 == 分類 == フリンが定義した4つの分類は、アーキテクチャ上の命令(または制御)の並行度とデータストリームの並行度に基づくものであった。 ; Single Instruction, Single Data stream (SISD) : 命令にもデータにも並列性のない逐次的なコンピュータ。SISDアーキテクチャの例としては、いわゆるシングルプロセッサのマシンが挙げられ、旧式のパーソナルコンピュータや古いメインフレームがある。 ; Single Instruction, Multiple Data streams (SIMD) : 命令列は1つだが、それを複数のデータストリームに適用する形態のコンピュータ。画像、音声、動画などを扱うマルチメディア処理で多用されている。例えば、ベクトル計算機やGPU、MMX、SSE、3DNow!、SPEがある。 ; Multiple Instruction, Single Data stream (MISD) : 命令列が複数あり、それを1つのデータストリームに適用する形態のコンピュータ。あまり一般的ではないが、フォールトトレラント設計のシステムで冗長性を確保するために使われる。理論的にMISD型で提案されたコンピュータもいくつかあったが、高価である割に性能はあまり高くなく、大量生産されるには至っていない。 ; Multiple Instruction, Multiple Data streams (MIMD) : 複数のプロセッサが同時並行的にそれぞれ異なるデータを異なる命令で処理するコンピュータ。一般に分散システムはMIMD型であると言われ、単一の共有メモリを使う場合と、分散メモリを使う場合がある。近年のパーソナルコンピュータではプロセッサが複数のコアを搭載し(マルチプロセッサ、マルチコア)、マルチタスクをアプリケーション単位で分散している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「フリンの分類」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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