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フレイ (Frey) は、北欧神話の神。フレイヤの双子の兄。 神々の中で最も美しい眉目秀麗な豊穣の神として非常に崇拝された。 == 概要 == 名前「フレイ」とは「主」を意味し、別名とされるユングヴィが本名である〔山室 (1982), p. 112.〕。スウェーデン最初の王家は彼の子孫とされ、ユングリング(''Yngling'')家を名乗っている〔スノッリ, 谷口訳 (2008), p. 51.〕。 また、『古エッダ』の『ロキの口論』第43聯では「イングナ・フレイ〔ネッケル他編, 谷口訳 (1973), p. 85.〕(イングナル・フレイ〔松谷訳 (1986), p. 40.〕とも)」と呼びかけられている。 ほかにフロージ(フロディ)という別名を持ち、彼が北欧を支配した豊かで平和な時代が「フロージの平和(フロディの平和)」と呼ばれる〔。 デンマークにいたとされ、『古エッダ』の『グロッティの歌』などに登場するフロージ王は、その治世が「フロージの平和」といわれており、この王はフレイが伝説の中で人間の王に変化した姿だと考えられている〔吉田 (1980), p. 152.〕(グロッティの歌#フロージについてを参照)。 フロージ(フロディ)と呼ばれる王はデンマークに他にもおり、その名前は平和と豊穣に恵まれた王への称号と考えられる〔。 彼の正式な名前は「ユングヴィ・フレイ・イン・フロージ」〔吉田 (1980), p. 161.〕(「実り豊かなユングヴィの君」〔の意)、あるいは本名を略して「フレイ・イン・フロディ」〔(「実り豊かなフレイ」〔の意)だと考えられている。なお日本語訳により「フロージ」と「フロディ」の表記がみられるが同一の名前である。 フレイはまた妖精の支配者とされ〔山室 (1982), p. 114.〕、神々から妖精の国アルフヘイムを贈られた〔とされている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「フレイ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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