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ブラジル共産党(ブラジルきょうさんとう)は、共産主義を政治的理念として掲げるブラジル連邦共和国の政党である。現在の議長(党首)は2009年11月の第12回党大会で選出されたジョゼ・レナート・ラベロ(Renato Rabelo)。PCdoBの日本語訳についてはPCBと区別するため「ブラジルの共産党」とする文献もある〔近田亮平「第6章 ブラジルのルーラ労働者党政権 -経験と交渉調整型政治にもとづく穏健化-」遅野井茂雄・宇佐見耕一編『21世紀ラテンアメリカの左派政権:虚像と実像』(アジア経済研究所)212頁。など〕。 ==概要== ジョアン・ゴラール政権への評価と親ソ連路線をめぐる党内対立からブラジル共産党(PCB=Partido Comunista Brasileiro)を除名されたグループが、1962年2月に結成した政党で、PCBがソ連寄りであったのに対し、PCdoBは中国共産党の影響を強く受けていた。その後毛沢東主義、アルバニア路線など変遷を経て、現在は自主独立路線を採っている。 1964年3月にゴラール政権が軍のクーデターで倒された後、発足した軍政時代の地下活動を経て、1985年にPCBとともに合法化された。翌86年11月に制憲議会を兼ねた総選挙が行われた際には4議席を獲得した。1992年にPCBが共産主義を放棄し、党名も社会主義人民党(PPS)〔一部勢力は新たに「共産党」を結成した。〕に改める中、PCdoBはブラジル左翼の主軸として学生層に影響力を広げるようになった。 1989年と1994年の大統領選挙ではPPSとともに労働者党(PT)のルーラ候補を支持した。そして2002年の決選投票でもルーラを支持し、ルーラの当選に貢献した。ルーラ政権には閣僚(スポーツ相)を送りこんでおり、政府・与党の立場にある。2006年には極短期間ながら党員のアルド・レベーロ(Aldo Rebelo)が大統領代行を務めた。レベーロはルーラの後継者として2011年に大統領となったジルマ・ルセフの第1期政権(2011年~2015年)においてスポーツ相、2期政権(2015年~)では科学技術相を務めており、引き続き与党の一員として活動している。 党員数は2015年現在で約50万人(党費納入者と名前のみ登録している人を合わせた数字)で、青年層が6割を占めている。 日本における共産主義政党である日本共産党の第24回党大会(2006年1月開催)に、代表を派遣している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ブラジル共産党」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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