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ブラチスラヴァ中央駅()はスロバキアの首都ブラチスラヴァにある主要鉄道駅。国内列車のほか、ドイツ、チェコ、ポーランド、ハンガリー、オーストリアの周辺各国を結ぶ国際列車の発着駅である。 ==概要== ブラチスラヴァ市旧市街区北辺の新市街区との境に位置し、シャンツォヴァー通りから北に延びる駅前広場(Predstaničné námestie)の突き当たりにある。現駅舎はブラチスラヴァ-ヘジェシャロム鉄道線乗り入れ開始後の1988年、2代目駅舎の正面にコンコースなどを増築したもので、「スクレニーク」(Skleník、温室)と呼ばれている。 ハンガリー中央鉄道(ハンガリー語:MKpV, Magyar Középponti Vaspálya Társaság)のウィーン-ブダペスト間路線の一部として1848年に開通したウィーン-ブラチスラヴァ間(のちマルヘック東部鉄道、現・ブラチスラヴァ-マルヘック鉄道線)の頭端式ターミナル駅として、シャンツォヴァー通りに開業した。 1850年にハンガリー中央鉄道が南東国有鉄道(ドイツ語:SöStB, k.k. Südöstliche Staatsbahn)として国有化されたあと、南東鉄道ヴァーツ-ブラチスラヴァ間(現・ブラチスラヴァ-ブダペスト鉄道線)が開通した1871年に、構内配線が通過式に変更されて北側の現在位置に2代目の駅舎が建設された。1883年にはヴァーグヴェルジ鉄道(ハンガリー語:VVV, Vágvölgyi vasút、旧ブラチスラヴァ-セレジュ市街間馬車鉄道、現・ブラチスラヴァ-ジリナ鉄道線)のブラチスラヴァ=ラチャ鉄道駅とブラチスラヴァ中央駅を結ぶ短絡線が開通し、3路線のターミナル駅となった。 当時のブラチスラヴァ中央駅の貨物ホームには、ワイン積み卸し施設「ヴィーノヴォド」(Vínovod)と、弾薬積み卸し施設「パトローンキ」(Patrónky)が設けられていた。「ワイン水道」を意味するヴィーノヴォドは、ブラチスラヴァ中央駅からワインセラーに敷設されたワイン用輸送管で、列車からワインを輸送管に流し込んで直接ワインセラーの樽にワインを注入することができた。パトローンキは当時ブラチスラヴァ市新市街区にあったノーベル社ダイナマイト工場で製造していた弾薬のカートリッジ(patróny)にちなんで名付けられた貨物用索道で、砲弾類をホームに直接運び込むことができた。のち旅客の増加によって貨物施設は郊外に移転し、旅客駅化した。 第二次世界大戦後のブラチスラヴァ市街地の発展に伴い、中心部に近い旧ブラチスラヴァ=ノヴェー・メスト鉄道駅(1962年、ブラチスラヴァ=ニヴィ鉄道駅に改称。1985年廃止)をターミナル駅としていたブラチスラヴァ-コマールノ鉄道線とブラチスラヴァ-ヘジェシャロム鉄道線について、市街地を迂回するルートが計画された。1954年にブラチスラヴァ-コマールノ鉄道線ブラチスラヴァ墓地鉄道停留場(廃止)からブラチスラヴァ中央駅を結ぶ短絡線が開通。1985年にはドナウ川を渡るドゥクラ英雄橋(現・プリースタフニー橋、Prístavný most)の完成でブラチスラヴァ-ヘジェシャロム鉄道線の乗り入れも始まり、5路線のターミナル駅となった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ブラチスラヴァ中央駅」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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