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14型フリゲート(14がたフリゲート、)はイギリス海軍とインド海軍がかつて運用していた対潜フリゲートの艦型。小型で量産に適しており、1955年から1958年にかけて、全12隻が就役したほか、インドでも3隻が建造されて就役した。ブラックウッド級フリゲート()ともいう。 == 概要 == 高性能であるが高価な12型フリゲートを補完するために、安価な護衛用の艦として設計された。対潜水艦戦に特化されており、対空・対水上火力は3基のボフォース 40mm単装機関砲のみで、比較的口径の大きな火砲は搭載していない。排水量が12型の3分の2程度と小型であったためか、本級の推進機関はリバー級以後のイギリス海軍近代フリゲートで一般的な2軸推進ではなく、フラワー級 / キャッスル級コルベットや哨戒トローラーと同様の1軸推進となっている〔14型フリゲートとほぼ同時期にアメリカ海軍が設計・建造したディーレイ級護衛駆逐艦も1軸推進を採用した。 このディーレイ級以後に建造されたアメリカ海軍の護衛駆逐艦/フリゲートは、オリバー・ハザード・ペリー級に至るまで、全て1軸推進となっている。〕。 小型に設計された艦体故に、就役後にも発達を続けていた個艦防空ミサイルや艦対艦ミサイルなどの新しい兵器を搭載できないという結果を招いた。このため、イギリス海軍においては、1970年より21型フリゲートによって更新されて退役を開始し、1985年までに運用を終了した。インド海軍においても、1978年までに沿岸警備隊に移管されて退役した。なお、インド海軍の運用していた3隻のうち、「ククリ」は、第三次印パ戦争の1971年12月8日、パキスタン海軍の潜水艦によって撃沈されている。 1966年には、14型フリゲートのうちの1隻「HMS エクスマス (F84)」の機関が巡航用の(3,500 Shp)×2基と高速航行用のブリストル オリンパスTM1(15,000 Shp〔エンジン本来の性能は23,200 Shpものパワーを発揮できたが、ギアボックスとシャフトの性能限界からパワーを制限されていた〕)×1基のCOGOG構成ガスタービン機関に変更され、運用試験に供された。 後の1970-80年代に設計建造されたイギリス海軍の42型駆逐艦や21型フリゲート、22型フリゲートのバッチ1・2においては、巡航用エンジンをロールス・ロイス タイン×1基に変更したCOGOG構成が用いられており〔22型フリゲートのバッチ3ではタイン RM3Cとスペイ SM1AのCOGAG構成に変更。 さらに後に設計された23型フリゲートではCODLAG、45型駆逐艦では統合電気推進が採用された。〕、イギリス海軍の艦艇機関のガスタービン化に大きく貢献した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「14型フリゲート」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Blackwood-class frigate 」があります。 スポンサード リンク
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