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ブリティッシュ・インヴェイジョン(British Invasion、イギリスの侵略)は、アメリカのポピュラー音楽史の用語。ある一時期に集中して数々のイギリスのアーティストがアメリカをはじめ世界中でヒットを放ってブームを巻き起こし、その後の音楽業界に大きな影響を与えた現象を指す。1960年代のものを第1次ブリティッシュ・インヴェイジョン、1980年代ものを第2次ブリティッシュ・インヴェイジョンと呼ぶ。 アメリカは世界一の音楽市場だが外国人アーティストがヒットを飛ばす例は少なく、イギリスの人気アーティストといえども、レコード会社の周到なプロモーション戦略を整えて乗り込まねば失敗してしまう。ブリティッシュ・インヴェイジョンは、新しいポップカルチャーを演出するプロモーション戦略とリスナー(主にティーンエイジャー)の待ち望む新しいスター像が合致した結果生まれた現象といえる。 == 第1次ブリティッシュ・インヴェイジョン == 1960年代中盤、ザ・ビートルズ、ローリング・ストーンズに代表されるイギリスのロック・バンドがアメリカで巻き起こした旋風をブリティッシュ・インヴェイジョン(第1次ブリティッシュ・インヴェイジョン)という。その他の主なアーティストとして、キンクス、ザ・フー、ハーマンズ・ハーミッツ、デイブ・クラーク・ファイブ、アニマルズなどの名前が挙げられる。 バンドの多くはロックンロールやR&Bをはじめとするアメリカの黒人音楽に強い影響を受けており、初期の作品はその模倣が多い。職業作曲家やバックバンド、管弦のオーケストレーションによらない自作自演スタイルをとるのも特徴である。ビートを強調したリズム、野性的なボーカル、ボーカルと対等の存在感を示すエレキギター、長髪のルックス、大人に媚びない言動はアメリカの白人アイドルにはない不良っぽさを醸し出し、これが社会的に変革の時代に突入せんとするアメリカのティーンエイジャーの心をつかんだ。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ブリティッシュ・インヴェイジョン」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 British Invasion 」があります。 スポンサード リンク
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