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帽子[ぼうし]

帽子(ぼうし)は、防暑、防寒、防砂、装飾を主な目的としてにかぶる衣類の一種〔意匠分類定義カード(B2) 特許庁〕。なお、英語では広義でハットといい、その内、つば(ブリム)の無いもの、あるいは一部のみあるものをキャップという。
== 概要 ==
一般に製で、つば(帽子の頭に密着する部分から外に向かって広がる日差し除けとなる部分)の有り無しがある。頭にかぶるものとしては他にターバンヘルメットカツラなどがある。主に頭部の保護やファッションの目的で用いられる。詳しく用途を記すと次のとおりになる。
*ドレスコードエチケット
 *主に昼間、屋外用の正装として手袋と共に用いられる。
*制服ユニフォームの一部(制帽・軍帽・官帽など)
*宗教上の戒律
*通常のファッション、おしゃれとして
*直射日光による日焼け熱中症を避ける為の日除け
*防寒
*昆虫、衝撃、飛来落下物、危険物毒劇物などからの頭部保護
*調理や精密機器の組み立てなどの際に抜けた髪の毛が落ちないようにする
*髪型の保護
*禿を隠す
*顔を隠す
*商品広告(主にプロスポーツ選手
*スポーツ(特に野球)の応援
*ジャグリングの道具として
歴史的には特定の頭部の装身具は、その人物の社会での身分を示すこともある。
白いトックブランシェ(、コック帽)〔トック=高い、ブランシェ=白。18世紀の名シェフアントナン・カレームが山高帽から思いついたとの説あり)〕は、白い上下のシェフの制服()と共に一目で洋食料理人と認識されるアイテム〔トックブランシェには大体3段階の高さがあり、料理長クラスの40cm、普通のコックの30cm、そして見習いクラスの15cmで本来は髪の毛が料理に落ちるのを防ぐために被られていたものが地位の象徴となった訳である。ただ規定があるわけではなく、暗黙の了解として背の高い帽子が権威づけられている。〕である。ベレー帽画家を、麦藁帽農村を連想させるものである。
今日では特定の帽子を身につけるように求められる状況は限られている。代わって、ファッションとして帽子の必要性が認識されるようになった。特定の被り方や、帽子が所属するサブカルチャーを示す他、擬似的に制服に近い意味合いを持つものもある。一般的に野球帽は特定のチームへの支持を示すものだが、斜め向き、逆向きにかぶるとヒップホップストリートファッションのアイテムとなる。
日本では、明治4年8月9日1871年9月23日)の散髪脱刀令(いわゆる断髪令)によりを結う男性が激減し、代わって帽子が急速に普及した〔帽子の変遷 (繊維製品消費科学会誌 Vol.41 (2000) No.6 p.519-528)〕。西洋から来た帽子は「シャッポ〔地域により「チャッポ」「シッポ」とも発音・表記する。現在では、これらは方言とみなされる場合もある。〕」「シャポー」(〔 シャポ〕)などと呼ばれ、「和服にシャッポ」というスタイルで男性に普及した(後に洋服も普及)〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「帽子」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Hat 」があります。



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