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「ブルッヘ歴史地区」は、ベルギーの古都ブルッヘ(ブリュージュ、ブルージュ)の中心市街のユネスコ世界遺産としての登録名である。対象区域内には、他の二つの世界遺産(「フランドル地方のベギン会修道院群」「ベルギーとフランスの鐘楼群」)に登録されている物件も包含している。 登録名の日本語訳は、町のフランス語名に基づいて「ブリュージュ(の)歴史地区」、慣例的な呼称に基づいて「ブルージュ(の)歴史地区」などとされることもある。 == 概要 == ブルッヘは中世には一大貿易拠点として繁栄した。その後、経済上の重要性を失って衰退したことで、かえってヘントなどに比べて中世の面影を残す町並みが多く残っている。市街の随所に幅の狭い運河が通じ、赤煉瓦の家屋の並ぶ美しい町並みは「天井のない美術館」とも称され、スウェーデンの首都ストックホルム同様に「北のヴェネツィア」の異称もある。中世以来の町並みの中には、ヨーロッパで最も高い煉瓦建築物である122mの尖塔を抱える聖母大聖堂が含まれており、市街の外れには風車と中世以来の城門も見られる。こうした町並みの美しさが、世界遺産の登録に当たっては評価された。 ブルッヘは47の鐘からなる鐘楼でも有名である(これは別件の世界遺産「ベルギーとフランスの鐘楼群」に含まれている)。市はいまなお定期的な無料の「コンサート」のために専門のカリヨン(組鐘)演奏者を雇っている。 同時にブルッヘは、その歴史的町並みのなかで優れた芸術を育んできた。初期フランドル派のハンス・メムリンクなどはブリュッヘで活躍した画家として有名である。このメムリンクやヤン・ファン・エイクの作品はメムリンク美術館をはじめとする市内の美術館に収蔵されている。世界遺産の登録に当たっては、こうした芸術を育んだ歴史性も評価された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ブルッヘ歴史地区」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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