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ブリューゲルの動く絵[ぶりゅーげるのうごくえ]
『ブリューゲルの動く絵』(ブリューゲルのうごくえ、''The Mill and the Cross'')は、2011年のポーランド・スウェーデン合作の歴史映画。16世紀フランドル絵画の巨匠ピーテル・ブリューゲルの代表作の1つ「」(1564年)の世界を実写とCGで再現した体感型アートムービーである。また、の著書『''The Mill and The Cross''』から着想を得ている。 2011年のサンダンス映画祭で初上映され、同年の第10回サンフランシスコ映画批評家協会賞では特別賞を受賞した。 == ストーリー == 16世紀のフランドル地方(現在のベルギー)の農村にいつも通りの朝が来る。仲睦まじい若夫婦は子牛を売りに出かける。切り立った岩山の上に立つ風車小屋の風車守の家族は小麦を挽く。長閑に見える村の人々の生活の一方で、支配者は異端者を残酷に迫害しており、若夫婦の夫は晒し者にされて殺される。村の様子をスケッチしていた画家のブリューゲルは、友人で美術品収集家である裕福な商人ヨンゲリンクから、この悲惨な様子を描けるかと挑戦的な問いを受ける。それに応えたブリューゲルが、風車守に合図して風車を止めると、目の前の光景がピタリと動きを止める。そのフランドルの風景の中に、十字架を背負わされ、ゴルゴタの丘に連れて行かれるキリストと、その母マリアの姿があった。風車が回り出し、再び人々が動き出すと、目の前で聖書の物語「十字架を担うキリスト」の光景が再現される。夜が明け、いつも通りの朝が来ると、村の人々は普段と変わらぬ生活を送る。 こうして描かれたブリューゲルの「」は今、ウィーンの美術史美術館に展示されている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ブリューゲルの動く絵」の詳細全文を読む
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