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ブレビス(''BREVIS'')は、トヨタ自動車が製造・販売していたセダン型の乗用車。 == 歴史 == 「''小さな高級車''」と謳われたプログレ〔1998年5月14日発表、2001年4月11日マイナーチェンジ、トヨペット店販売。〕の姉妹車として、2001年6月4日に発表。極めて保守的なエクステリア・インテリアであったプログレに対して、ブレビスは「ACTIVE ELEGANCE(アクティブ・エレガンス)」をキャッチコピーに躍動感と若々しさをアピールしており、全長+40mm・全幅+20mmとサイズもやや拡大されている。 エクステリアは3代目セルシオを彷彿とさせるダイナミックなもので、抑揚のあるフードバルジ、立体感を意識したリアコンビランプ、ハイ・ローには薄いゴールドリングをアクセントに配した丸型三連ヘッドランプなどのほか、全車標準装備のアルミホイールはプログレの15インチに対しクローム調16インチ〔4WDは15インチ。〕となり、さらにオプションや特別仕様車では17インチ〔元はアルテッツァ用および11代目クラウン・アスリート用。〕も選択可能であった。インテリアにおいても運転席周りは旧態依然としたプログレと大きく異なり、アクセントとしてオプティトロンメーターとデジタルクロックの背景にはガラスグリーン照明が配され、本アルミ素材のセンタークラスター・オーディオパネル、ゲート式セレクターなど現代的なものになっている。 標準ないしオプション装備としてはエレクトロマルチビジョン、NAVI・AI-SHIFT制御付カーナビゲーション、レーダー/定速クルーズコントロール、高性能オーディオ、本革シート、ムーンルーフ、電動シート・ランバーサポート、電動リヤサンシェード、ブラインドコーナーモニター、ディスチャージヘッドランプ、ヒーター付レインクリアリングミラー、フルコンシールドワイパー、室内イルミネーションほか、乗用車では世界初となる純正5.1ch対応のDVDシステム(「ブレビス・スーパーライブサウンドシステム」・8スピーカー)や、ドライバーに合わせシート前後上下やステアリング位置のみならず、両ペダルの前後位置(「パワーアジャスタブルペダル」・70mm可動)まで設定できる「パーソナルドライビングポジションシステム」などクラスを超えた先進のものを採用していた。特に「パワーアジャスタブルペダル」は日本車のみならず世界的にも珍しい装備である。 エンジンはプログレ後期型と同様に、直列6気筒 2JZ-FSE 排気量3,000cc(Ai300)ないし 1JZ-FSE 2,500cc(Ai250)自然吸気直噴ガソリンエンジンを搭載。駆動方式はFR(Ai300・Ai250)ないし4WD(Ai250 Four)。安全装備はEBD付ABS、VSC、TRCを全車全グレードに(4WDであるAi250 FourはTRC非装備)、また前席サイドエアバッグ・前後席カーテンエアバッグをAi300が標準、Ai250・Ai250 Fourがオプションで装備する。 製造は愛知県豊田市の元町工場。 しかしながら2007年6月、販売不振・車種整理の対象とされたため姉妹車のプログレなどとともに生産終了、6年の歴史に幕を下ろした(プログレは9年)。思われる理由としては、主力車種のクラウンやマークIIとの差別化が図れず(かつ2003年にクラウンは「S180」である12代目に、マークIIは2004年にマークXへと大きく代替わり〔プラットフォームの刷新、エンジンを直6のJZ系からV6のGR系への転換と言った大変革を行っている。〕)、サイズの割にコストの掛かり過ぎで高額となったこと(ブレビスの新車価格は事実上クラウン以上であった)、販売当時は「小さな(国産)高級車」が上手く受け入れられなかった事などがある。 プログレともども事実上の後継車はSAIであり、また本来の目標であったDセグメントないしプレミアムCセグメント相当であるメルセデス・ベンツ・CクラスやBMW・3シリーズに対抗するプレミアムコンパクトとしてはレクサスブランドのISが該当する。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「トヨタ・ブレビス」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Toyota Brevis 」があります。 スポンサード リンク
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