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『ブロードウェイ・ザ・ハード・ウェイ〔旧規格の日本盤CDでは『ブロードウェイ・ザ・ハードウェイ』と表記されていたが、2002年の再発CD(VACK-1260)で現行表記に変更された〕』(Broadway the Hard Way)は、フランク・ザッパが1988年に録音・発表したライブ・アルバム。オリジナルLP(D1-74218)は9曲入りだったが〔Frank Zappa - Broadway The Hard Way (Vinyl, LP, Album) at Discogs 〕、1989年にから発売されたCDは17曲入りとなっている〔Frank Zappa - Broadway The Hard Way (CD, Album) at Discogs 〕。 == 背景 == ザッパは1988年に生涯最後のワールド・ツアーを行い、本作には主にボーカル入りの新曲が収録された〔Broadway the Hard Way - Frank Zappa | AllMusic - Review by Steve Huey〕。ただし、ウォーターゲート事件を題材とした「ディッキーズ・サッチ・アン・アスホール」は1973年末にマザーズ・オブ・インヴェンションのツアーで演奏されており〔Dickie's Such an Asshole - Frank Zappa | AllMusic - Song Review by François Couture〕、1989年に発売されたライブ・アルバム『オン・ステージVol.3』には当時のヴァージョンが収録されている〔You Can't Do That on Stage Anymore, Vol. 3 - Frank Zappa | AllMusic - Review by François Couture〕。また、CDに追加収録された曲の中にはザッパの旧作の再演もあり、「アウトサイド・ナウ」はアルバム『ジョーのガレージ Acts II & III』(1979年)、「ホット・プレート・ヘヴン・アット・ザ・グリーン・ホテル」は『ダズ・ヒューモア・ビロング・イン・ミュージック?』(1986年)で発表された曲である。 ザッパは1988年のアメリカ合衆国大統領選挙に合わせて本作をリリースしており〔日本盤CD(VACK-1260)ライナーノーツ(大山甲日、2002年8月)〕、LPの見開きジャケットの内側には、ロナルド・レーガンが1988年の共和党全国大会で語った「Facts are stupid things.」というフレーズが引用されている。「ホエン・ザ・ライズ・ソー・ビッグ」や「ジーザス・シンクス・ユーアー・ア・ジャーク」は共和党から大統領選挙に出馬しようとしたテレビ伝道師パット・ロバートソンを批判した曲で〔When the Lie's So Big - Frank Zappa | AllMusic - Song Review by François Couture〕〔Jesus Thinks You're a Jerk - Frank Zappa | AllMusic - Song Review by François Couture〕、「ライミン・マン」は民主党から出馬しようとした牧師ジェシー・ジャクソンを批判した曲である〔Rhymin' Man - Frank Zappa | AllMusic - Song Review by François Couture〕。また、「プロミスキュアス」は、レーガン政権時の公衆衛生局長官だったを批判した内容で、1988年2月26日の公演でしか演奏されなかった〔Promiscuous - Frank Zappa | AllMusic - Song Review by François Couture〕。 「マーダー・バイ・ナンバーズ」はポリスのカヴァーで、テレビ伝道師のを題材としており〔〔Sting Helps Spice Up Zappa's Saucy Concert - Chicago Tribune - article by Chris Heim - 2014年12月14日閲覧〕、1988年3月のシカゴ公演においてスティング本人がゲスト・ボーカリストとして参加して〔、その時の音源が本作のCD版に収録された。 なお、1988年のワールド・ツアーで録音されたライブ音源は、本作の他に『ザ・ベスト・バンド』(1991年)、『メイク・ア・ジャズ・ノイズ』(1991年)といったライブ・アルバムにも収録された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ブロードウェイ・ザ・ハード・ウェイ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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