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プネウマ : ウィキペディア日本語版
プネウマ
プネウマ(古典ギリシャ語:πνευμα)とは、気息空気、大いなるものの息、ギリシャ哲学では存在の原理〔世界大百科事典「息」〕、呼吸,生命、命の呼吸、力、エネルギー、聖なる呼吸、聖なる権力、精神超自然的な存在、善の天使、悪魔悪霊聖霊などを意味する〔François, Alexandre "Semantic maps and the typology of colexification: Intertwining polysemous networks across languages", in Vanhove, Martine, From Polysemy to Semantic change: Towards a Typology of Lexical Semantic Associations, Studies in Language Companion Series 106, Amsterdam, New York: Benjamins, 2008年,.p195〕。動詞「吹く」 希: πνεω を語源とする。ラテン語でスピリトゥス、そこから英語でのスピリットとなった。
キリスト教でも使われ、日本では「聖霊」〔大辞泉、小学館〕、日本ハリストス正教会では「神(しん)」と訳す。
== ギリシア哲学 ==
プネウマ(pneuma)はもともと気息,風,空気を意味したが,ギリシア哲学では存在の原理とされた〔。
アナクシメネスは万物の根源、宇宙全体を包括している物質とした。
空気中のプネウマ(精気、空気気息)が体内に取り込まれ生体を活気づけるとヒポクラテスらは考え、アリストテレスは植物プシュケー、動物プシュケー、理性プシュケーの3種のプシュケー(精気)を区別し、ローマのガレノス肝臓にある自然精気、心臓にある生命精気 (Pneuma zoticon) 、脳にある動物精気 (Pneuma physicon) の3つを考えた〔世界大百科事典「呼吸」〕。
アリストテレスやガレノスのプシュケー(精気)をスピリトゥスとして標記する研究もある〔比留間亮平「ルネサンスにおけるスピリトゥス概念と生命論」死生学研究. 第7号, 2006.3.25, pp. 139-164,東京大学グローバルCOEプログラム「死生学の展開と組織化」〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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