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プライスラインドットコム : ウィキペディア日本語版
プライスライングループ

プライスライングループ(、、略称:プライスライン)は、旅行に関連するオンラインサービスを提供する、アメリカ合衆国株式会社である。本拠地をコネチカット州ノーウォークに置き、世界各地で事業を展開する6つの企業を統括している。
2014年3月まで、「(プライスラインドットコム インコーポレイテッド)」の傘下に各子会社を持つ形態を取っていたが、同年4月、グループとしての商号をプライスライングループに改称、同傘下にプライスラインドットコムを含む各子会社を置く形態に変更した。
== 沿革 ==
1997年、コネチカット州出身の起業家であるジェイ・スコット・ウォーカーを中心に、グループの親企業となるプライスラインドットコム()が設立された。創業期から、オンライン旅行業を軸に積極的な事業拡大を行うが(後述)、ウォーカーは2000年取締役会を降り〔、2001年から2002年にかけては、インターネット・バブル崩壊の影響を受け、一時事業を縮小した。
2002年11月、ジェフリー・ボイド()がCEOに着任、2004年に、イギリスオンライン旅行会社()であったを傘下に加えたことを契機に〔Activehotels.comは2006年、ブッキングドットコムに統合された。〕、海外事業への進出を本格化する。特に2005年オランダのOTAであるブッキングドットコムをグループに加えたのちは、ヨーロッパでの取扱高が大きく伸び、2007年には、グループ総体でアメリカ国内の収益を逆転するに至った。事業拡大を実現した背景として、傘下に収めた世界各地の企業をそれぞれ独立運営()として〔、各社固有のサービスを継続させた点が指摘されている〔『週刊トラベルジャーナル』2012年7月16日号「特集 躍進するプライスライン 時価総額2.6兆円のOTA」〕。
2013年1月、ジェフリー・ボイドは会長職に就き〔、2014年1月から、マイクロソフト日本法人元社長であり、その後ブッキングドットコムのCEOとなった、ダレン・ヒューストンがCEOを務めている。
現在のプライスラインは、ホテル等の宿泊施設のオンライン予約における世界最大の企業であり、宿泊施設の販売室数()に関して、2010年以降、エクスペディアグループを上回り続けている(2015年通年で4億3230万室、エクスペディアは2億310万室)。
売上件数()の構成は、宿泊施設予約が86.5%、レンタカー予約が12%、航空券予約が1.5%となっており(2015年)、航空券等を含めたトータル取扱額()で世界1位のエクスペディアグループと異なり、宿泊施設予約に経営資源の多くを集中させていることが特色となっている〔。また、売上の過半数が米国内のエクスペディアグループと対照的に、プライスラインの売上の多くは米国外であり、2015年に国際販売の割合は取扱額の88.2%に達している〔。
2015年において、プライスライングループの収益()〔と時価総額は、旅行会社として共に世界第1位となっている。取扱額に対する収益の比率でエクスペディアグループを大きく上回り続けており、収益重視の経営が特徴となっている。
2014年以降、中国最大のOTAであるシートリップに出資し提携関係を強化、2015年トリップアドバイザーとアメリカからの宿泊予約に関する提携関係を結んでいる。民泊は、ブッキングドットコムの中ですでに取扱っているが、日本市場は法律面で未整備のため、法整備後に検討すると説明している。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「プライスライングループ」の詳細全文を読む



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