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プラストキノール-プラストシアニンレダクターゼ(plastoquinol-plastocyanin reductase)またはシトクロム''b''6/''f''複合体(cytochrome ''b''6/''f'' complex)は、葉緑体およびシアノバクテリアの酸素発生型光合成膜にある膜貫通タンパク質複合体である。光化学系Iと光化学系IIの間で電子をやりとりし、また、プロトンをストロマとチラコイドルーメン間で輸送することで電気化学的プロトン勾配を作り出している。 == 構造 == シトクロム''b''6/''f''複合体は、シトクロム''b''6(ヘム''b''Lとヘム''b''Hを持つ)、シトクロムf(ヘム''c''を持つ)、リスケ鉄硫黄タンパク質(クラスターを一つ持つ)、およびサブユニットIV(17 kDaタンパク質)の合計4つのサブユニットにより構成されている。その構造と機能では、シトクロム''b''6/''f''複合体は、ミトコンドリアおよび光合成紅色細菌の持つシトクロム''bc''1複合体との広範囲な類似性を有するが、2つの複合体には次のような違いがある。 * シトクロム''bc''1複合体の1本鎖ポリペプチドシトクロム''b''は、シトクロム''b''6/''f''複合体のシトクロム''b''6とサブユニットIVと一致する。 * シトクロム''f''とシトクロム''c''1はホモログではない。 * シトクロム''b''6/''f''複合体はクロロフィルa、βカロテン、非定型ヘム''c''i(ヘム''x'')といった発色団を含む。後者はシトクロム''b''6に単チオエーテル結合で繋がっている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「プラストキノール-プラストシアニンレダクターゼ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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