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プラズマ・パラメタ : ウィキペディア日本語版
プラズマ・パラメタ
プラズマ・パラメタとは、荷電粒子系がプラズマであるための条件を与える重要なパラメタ。系はそのプラズマ・パラメタが1より充分大きい時、プラズマとしてふるまう。プラズマの物理的側面の包括的記述はプラズマ物理を参照。
== 定義と意味 ==
イオンと電子とからなる粒子系で、プラズマ・パラメタ \Lambda は半径がデバイの長さ \lambda_D の球の中の電子数として定義される。 
:\Lambda = \frac\lambda_D^3n
ここで \lambda_D は電子による遮蔽を考えたデバイの長さ
:\lambda_D = \sqrt
であって、\varepsilon_0 は真空の誘電率、''n'' は電子密度、''T'' は電子温度、k_B はボルツマン定数である。
\Lambda の値はそれが1よりも充分に大きいかどうかだけが問題になるので、細かい数値的違いは問題にならない。そこでプラズマ・パラメタには、「1辺が\lambda_D の立方体中の電子数」という定義をとる教科書もあり、さらには \Lambda の逆数をプラズマ・パラメタの定義とする流儀もあるので、注意を要する。 この最後の場合には、「プラズマ・パラメタ」≪1がプラズマであるための条件となる。
\Lambda\gg1 の条件の直感的意味は次の通りである。プラズマの特性は個々の粒子間の衝突よりも多数の粒子の集団的相互作用によってその性質が支配されることにある。もしも\Lambda\le1 だと、時々他の荷電粒子がやってきて、その粒子にクーロン力を及ぼしてまたどこかへ行ってしまうだけで集団行動に至らないが、\Lambda\gg1ならば、一つの粒子は常に多数の粒子と相互作用していてそれらと協同して行動し、例えばデバイ遮蔽などが有効に働いて、プラズマらしくなる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「プラズマ・パラメタ」の詳細全文を読む



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