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プラズマ振動(プラズマしんどう、plasma oscillation)は、プラズマ中に生ずる電荷密度の波動である。ラングミュア波(Langmuir wave)、プラズマ波(plasma wave)とも呼ばれる。1920年代にアーヴィング・ラングミュアによって発見され、その機構が解明された。 == 概要 == プラズマは正の荷電をもつイオンと負の荷電をもつ電子との混合物であり、全体として電気的中性が保たれている。そこである場所の電子集団が局所的に動くとそこで電気的中性が破れて電荷密度を生じ、電子を引き戻す方向に電場を生ずる。イオンは電子より質量がはるかに大きいので、電場によって加速されるのは電子だけである。こうしてその電場により電子群が動いて、電気的中性を取り戻す。しかし、電子には慣性があるので、中性を取り戻した時点では止まらず、逆の方向に行き過ぎる。そこでまた中性が破れて電場が生じ、また電子群が引き戻される。かくして電子群の往復運動、すなわち振動が起こる。これは巨視的には電荷密度の波動となる。これがプラズマ振動である。 プラズマ振動の振動数は、温度が 0、すなわち熱運動が無視できる冷たい電子集団の場合は (ここで ''n'' は電子の密度、 ''e'' は電子の電荷、 ''m'' は電子の質量で、 は 真空の誘電率) となり、これを(電子)プラズマ振動数((electron) plasma frequency)という。プラズマ振動数はプラズマのもっとも基本的なパラメタの一つである。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「プラズマ振動」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Plasma oscillation 」があります。 スポンサード リンク
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