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プリエ () は、バレエにおける技法の1つ。両脚、または片脚の膝を曲げていく動作、または曲げられた膝の状態を指す〔赤尾、pp. 27-29〕〔川路 (1980) 、p. 21〕〔川路 (1994) 、pp. 7-9〕。バレエにおいてすべての動きに関係し、ジャンプや回転などさまざまな動作のプレパラシオンとして重要な技法である〔〔〔『バレエ用語集』p .26〕〔『別冊ダンスマガジン バレエって、何?』pp. 102-103〕。日常のレッスンは、バーでのプリエの練習から入るのが原則とされる〔菘、pp. 56-57〕〔『オックスフォード バレエダンス辞典』p. 461〕。 == 語源と種類 == プリエ () は、フランス語で腕や膝などを「曲げる、折る」ことを意味するという他動詞の過去分詞形が名詞化した言葉である〔〔。バレエにおいては、両脚、または片脚を外旋(アン・ドゥオール)させた状況で膝を曲げていく動作、または曲げられた膝の状態を指す〔〔。 プリエには大きく分けてドゥミ・プリエ () とグラン・プリエ () の2種類があり、膝を曲げる深さによって区別される〔〔〔。ドゥミ・プリエの「ドゥミ」には「半分」という意味合いがあり、両脚をその付け根から外旋させた状態で立ち、かかとは床面から離さずにアキレス腱を伸ばして膝を曲げる〔〔〔。 対するグラン・プリエは、「大きい」を意味する「グラン」の言葉どおりにドゥミ・プリエの場合よりさらに腰を下げて膝を曲げていくが、しゃがむ体勢とは違って臀部にかかとが接触したり、大腿部とふくらはぎが密着したりしてはいけない〔〔〔。膝を曲げる角度が深くなるにつれて、かかとは床面から離れていく〔〔〔。ただし、2番ポジションからのグラン・プリエのみはかかとは床面から離さずに実行する〔〔。 単に「プリエ」というときは、多くの場合両脚の膝をゆっくりと曲げていく動作を指す〔。片脚での場合、ジュテやシソンヌなど跳ぶパにおいて着地する足はドゥミ・プリエの状態となる〔〔。 プリエは日常のバレエレッスンでの最も重要な基本動作である〔〔。原則として、バーでのプリエの練習から始めて体を暖め、それからフロアでのレッスンに移る〔〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「プリエ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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