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プリンシパル・エージェンシー理論 : ウィキペディア日本語版
プリンシパル=エージェント理論[-かんけい]
プリンシパル=エージェント関係(-かんけい、principal-agent relationship)〔あるいはプリンシパル=エージェンシー関係(principal-agency relationship)。〕とは、行為主体Aが、自らの利益のための労務の実施を、他の行為主体Bに委任すること。このとき、行為主体Aをプリンシパル(principal、依頼人、本人)、行為主体Bをエージェント(agent、代理人)〔あるいはエージェンシー(agency)。〕 と呼ぶ。

エージェンシー・スラック(agency slack)とは、エージェントが、プリンシパルの利益のために委任されているにもかかわらず、プリンシパルの利益に反してエージェント自身の利益を優先した行動をとってしまうこと。エージェンシー問題(-もんだい、agency problem)〔あるいはプリンシパル=エージェント問題(principal-agent problem)、プリンシパル=エージェンシー問題(principal-agency problem)。〕とは、プリンシパル=エージェント関係においてエージェンシー・スラックが生じてしまう問題のこと。

プリンシパル=エージェント理論(-りろん、principal-agent theory)〔あるいはプリンシパル=エージェンシー理論(principal-agency theory)。〕とは、経済学においては、プリンシパルがエージェンシー・スラックを回避するために、どのようなインセンティブ(誘因)をエージェントに与えれば良いのかについて、主として報酬を対象に考察する研究のこと。また、政治学においては、主として、プリンシパル=エージェント関係にありながらプリンシパルの利益に沿ってエージェントが行動している政治現象を、エージェントに対するインセンティブや監視の形態などから説明するアプローチのこと。


==経済学におけるプリンシパル=エージェント理論==

経済学(特にミクロ経済学ゲーム理論コーポレート・ガバナンス)で考察の対象となるプリンシパル=エージェント関係としては、株主(プリンシパル)と経営者(エージェント)、経営者(プリンシパル)と労働者(エージェント)などが挙げられる。


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「プリンシパル=エージェント理論」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Principal-agent problem 」があります。



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