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プルアップ抵抗(プルアップていこう、)とは、電子論理回路において外部デバイスが切断されても入力端子が適切な論理レベルのままとなるよう使われる抵抗器である。また、電圧レベルの異なる2つの論理回路を相互接続する際にも使う。 == 概要 == デジタル回路の信号としての電圧は、"Hi" または "Low" の電圧が常に印加されていなければならず、"Hi" と "Low" の中間電圧の状態では、誤動作を起こす場合がある。また、回路の入力端子がどこにも接続されていないような「浮いている」状態があると、周囲の静電気や電磁誘導による電流の侵入によって、高電圧が印加される場合もある。その対策として、プルアップ抵抗やプルダウン抵抗が用いられる。 プルアップ抵抗は、ある配線と "Hi" に相当する電圧レベル(例えば 5V)との間に挿入され、その配線に入力が無い場合(OFF状態)のときに "Hi" レベルの電圧をかける働きをする。そして、プルアップ抵抗が接続されている配線を "Low" レベルに接続(ON状態:電位0Vの接地と接続)する操作をすれば配線は0Vになる。この操作をする回路の例としては、トランジスタのオープンコレクタ出力や、マイクロスイッチ(いずれも接地と接続)などがある。 プルアップ・プルダウン抵抗の値の選定には、次のような条件がある。一般的な場合の優先順位順に、 # 端子が未接続の場合に、不安定な動作を確実に防ぐ余裕を持つこと(極端に大き過ぎる抵抗値ではいけない) # 通常動作に対し、大きな影響がないこと(小さ過ぎる抵抗値でもいけない) # 電流ひいては消費電力が小さいこと(大きめの抵抗値が良い) また、CMOSのように対称な回路方式の場合はプルアップとプルダウンの関係も(理論上は)対称だが、非対称な回路方式の場合は非対称になる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「プルアップ抵抗」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Pull-up resistor 」があります。 スポンサード リンク
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