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ロスシー級フリゲート()はイギリス海軍が運用していた対潜水艦フリゲートの艦級。12型フリゲートの系譜に属しており、12M型フリゲート()と呼ばれる設計に基づいている。 == 概要 == 本級は、先行するホイットビィ級(12型)フリゲートの優れた船体設計を踏襲しつつ、より発展した兵器テクノロジーに対応できるように開発された。後部上部構造物は、当時開発が進められていた次世代の防空火器であるGWS-20 シー・キャット 個艦防空ミサイルの搭載に対応して拡大されたが、シー・キャットの開発が遅延したことから、ここにはボフォースMk.7 40mm単装機関砲が設置された。また、魚雷発射管の配置なども、ホイットビィ級の運用成績を加味して変更されたが、のちに魚雷発射管は撤去された。 本級は、1960年から1961年にかけて9隻が就役したところで、改良型のリアンダー級(12I型)フリゲートに切り替えられ、10番艦「ウェイマス」は一度キャンセルされたのち、「リアンダー」と改名されて、新しい設計によるフリゲートの1番艦として完成された。イギリス海軍向けの9隻以外にもニュージーランド向けに2隻、南アフリカ共和国向けに3隻の同型艦が建造されており、前者はオタゴ級()、後者はプレジデント級()と呼称される。 また、1960年代後半から1970年代前半にかけて、本級は全面的な改修を受けた。これは、 * ウェストランド ワスプ哨戒ヘリコプターの搭載 * GWS-20 シー・キャット短SAMの搭載 * レーダーの新型化 * ソナーの新型化 などといった内容を含んでおり、これにより、本級は、おおむねリアンダー級フリゲートに匹敵するレベルの装備を得た。 イギリス海軍では、1980年代に入ると新型の22型フリゲートへの更新による退役艦が出始めたが、1982年のフォークランド紛争においては「F101 ヤーマス」と「F126 プリマス」の2隻がフォークランド諸島奪還の任を帯びた機動部隊に編入され出撃した。その後冷戦終結末期の1988年までに全艦退役した。ニュージーランドと南アフリカ共和国に輸出された姉妹艦も、イギリス海軍と同様に1980年代には全艦が退役した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ロスシー級フリゲート」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Rothesay-class frigate 」があります。 スポンサード リンク
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