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プレドニゾン(Prednisone)は免疫抑制作用を持つ合成副腎皮質ホルモン剤である。一部の炎症性疾患(中等度のアレルギー反応等)の治療に用いられる他、高用量で癌の治療に用いられることも有るが、副作用が多い。免疫系を抑制する為、患者は易感染性となる。 プレドニゾンはそれ自身では作用を持たず、肝臓でプレドニゾロンに代謝(C環のケトンが水酸基に変化)されて活性を示す〔Medline drug information for prednisone 〕。日本ではヒト用医薬品としては承認されていない。 ==適応== プレドニゾンは様々な疾患に用いられる。喘息、COPD、CIDP、リウマチ性疾患、アレルギー疾患、潰瘍性大腸炎、クローン病、副腎不全、癌性高カルシウム血症、甲状腺炎、喉頭炎、重症結核、蕁麻疹(皮疹)、脂質性肺炎、心膜炎、多発性硬化症、ネフローゼ症候群、狼瘡(全身性エリテマトーデス)、重症筋無力症、漆かぶれ、ぶどう膜炎、メニエール病、臓器移植時の拒絶反応防止レジメンの一部、片頭痛、群発頭痛、重症口内炎等である。 プレドニゾンはその他、抗悪性腫瘍薬としても用いられる〔 National Library of Medicine, Medical Subject Headings. Antineoplastic Agents, Hormonal (2009). Retrieved 9-11-2010〕。急性リンパ性白血病、非ホジキンリンパ腫、ホジキンリンパ腫、多発性骨髄腫、その他ホルモン感受性腫瘍に、他の抗癌剤と組み合わせて用いられる。サルコイドーシスの治療にも使われる。 プレドニゾンは梅毒治療中等に起こるヤーリッシュ・ヘルクスハイマー反応の抑制にも適用され、又、デュシェンヌ型筋ジストロフィーの進行抑止にも使われる。症状の進行阻止の作用機序は判っていない。副腎を抑制する事から、先天性副腎過形成症の治療にも用いられる。 プレドニゾンの腎臓での利尿作用は、特にループ系利尿薬多量投与に不応性の非代償性心不全の治療に活用することも出来る。糖質コルチコイドとしてのプレドニンの作用機序は、心房性ナトリウム利尿ペプチドに対する腎の反応性向上、即ち腎臓内部の髄質集合管でのA型ナトリウム利尿ペプチド受容体の発現増加に因ると説明できる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「プレドニゾン」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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